「満月をまって」、親子で味わって♪
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満月の明りがこうこうとあたりを照らし出す頃に、読みたくなるのが、アメリカの人気絵本作家バーバラ・クーニーの最後の作品、「満月をまって」です。
今から100年以上も前のこと、アメリカのニューヨーク州ハドソンからそれほど遠くない山あいの地方に、かごをつくって生計をたてている人たちがいました。このかごをハドソンの町に歩いて売りに行くのですから、帰りが遅くなっても、お月さまが道を照らしてくれる満月の日に出かけます。・・・じょうぶで美しいかごをつくるための技術と、山奥での暮らし。
しずかに、ゆっくり大人のあなたも味わってほしい。2000年9月発行
素晴らしい本です!
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4歳の娘のために買いました。
難しいかなと思いきや、娘は読んであげると、黙って聞いています。
いろいろな生活があるのだなぁと感慨深くなる絵本です。
絵も素晴らしいです。バーバラ・クーニーの絵は叙情的で素朴で素晴らしいです。
子供が見て、何かを感じとれる絵だと思います。
ほんとうに大切なこととは
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今はやりの「スローライフ」なんていう言葉でくくれるような、うわっついた生活ではありません。
どっかりと大地に根を下ろした、たくましさがあります。
それは、簡単には壊れないかごのように、主人公の少年だけでなく、私たちにも必要なものです。
「風がえらんでくれた人になりたい」
私もそう思います。本当にたいせつなことを、忘れないで生きていかなければと思います。
落ち着いた色味のバーバラ・クーニーの絵が、この物語をとても引き立てています。
彼女の最期にふさわしい作品だと、残念ですが、思います。