「しんせつなともだちへ しんじゅ・とうだいへ きてください。 うみぼうずより」。ぐりとぐらが浜辺で拾ったぶどう酒のビンに入っていたのは、手紙と地図。大きな「うみぼうず」が、灯台のランプに使う真珠を小さな岩穴に落としてしまい、困っていたのだった。拾ってくれたお返しにと、うみぼうずに泳ぎを教えてもらい、大満足のぐりとぐら。
読みどころは、ページをいっぱいに使ってたくさんの泳ぎを紹介していく場面。くらげ・およぎ、くじら・およぎ、ひらめ・およぎ…最後に、イルカ・ジャンプ。泳げなくたって、海坊主の言葉を信じて海へ飛び込むぐりとぐらの、この軽やかさがいい。
海坊主のモデルは、著者中川李枝子の水泳教室の先生。絵を担当する実妹の山脇百合子には「海坊主を愚か者のように描かないでください」と伝えたという(『ぼくらのなまえはぐりとぐら』より)。そのおかげかやさしくて魅力的な、人間の男の子のような風貌の海坊主が登場している。「ぐりとぐら」シリーズ、第3弾。(門倉紫麻)
のねずみのぐりとぐらだって、習えばじょーずに泳げるんだ。
★★★★★
浜辺で遊んでいたぐりとぐらは、流れついたびんに入っていた手紙と地図を見て、うきぶくろにつかまり、さあ、広い海原に乗り出していきます……!
海が怖かったり、泳げないとがっかりしている子も多いので、この本を読めば、海は楽しい所だと安心し、きっと泳げるようになる、と自信も持てるのではないでしょうか。
泳ぎにもいろんなタイプがあるのがおもしろい。イルカ・ジャンプは最高! それにしても「しんじゅ・とうだい」の「うみぼうず」って、一体だれだったのでしょう?
夜の海を眺める最後のシーンなど、この本にはなんとなくおとなびた雰囲気もあり、格別な味わい。とはいえ、海辺のパラソルのバスケットの中には、どんなおやつがはいっているんだろうね、といつものように気になってしまいます。
海が恋しくなる。O○
★★★☆☆
ぐりとぐらが浜辺で遊んでいると、海の向こうからボトルが流れてきます。ボトルの中には手紙と、地図と、二人のためのうきぶくろ。手紙ははなんとうみぼうずからの手紙。二人はさっそくうみぼうずのところへと出かけます。
うみぼうずは泳ぎのとっても上手な少年。くじら・およぎにひらめ・およぎ、そしてイルカ・ジャンプ!うみぼうずを手伝ったお礼に泳ぎを教わって、二人も上手に泳げるように。
読んでいると、うみぼうずやぐりとぐらみたいに、海で自由に泳ぎたくなってきます。海が恋しくなる夏にぴったり!暑〜い夏をちょっぴり涼しくしてくれます。
うみぼうずとの出会い
★★★★★
ぐりとぐらの楽しい野外の生活物語。
ぐりとぐらより大きな海坊主にであうお話。
ほのぼのとして、のどかな風景が、ゆっくりとした時間の流れを醸しだしています。
子供にも、親御さんにも安心して勧めることができる本です。
絵も、お話とよく合っていると思います。
ps.
日本航空の国内線の機内にも置いてありました。
日本航空の国内線の機内にも置いてありました。
お風呂でイルカジャンプ
★★★★★
子どもが3歳の時に読んだ本です。狭いお風呂の中で、本の中にある「いぬかき」から、無理やり「イルカ・ジャンプ」を見せてくれました。
うみぼうずからの地図は生まれて初めて見た地図でした。「ここからここ」と指で追いながら、行き先を何度も教えてくれたので、この場面も印象に残っているようです。
ねずみが泳ぐことも面白いのですが、幼い子どもには自然なことだったようで、うみぼうずもこういうのがうみぼうずなんだな、と納得していました。水に顔をつけるのが苦手でしたが、この本で少し抵抗がなくなり、我が家にはお得な一冊となりました。
すいすい
★★★★☆
海を渡ってきた、手紙に誘われて
海の向こうの灯台まで、人助けに向かう、ぐりとぐら。
そして、お礼に、いろいろな泳ぎ方を教わります。
うちの子(五歳)は、この泳ぎを教わるページが
おもしろいようで、「イルカ・ジャーンプ!」
などと言いながらマネしています。
リクエストの多い本。