フランス流エスプリが効いた、絵本には珍しいおしゃまなお話
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12人の元気な女の子たちは、川へ落ちたマドレーヌを助けた勇敢な犬を仲間として学校に迎え、ジュヌビエーブと名づけて、楽しく暮らしていましたが、学校のおえらいさんに、規則違反だと追い出されてしまい…… 。
『元気なマドレーヌ』の続編。前作と同じく、パリの名所を綿密に描いたページと、黄色とペン画のコントラストがこいきなページの両方が楽しめて、犬の名前も「ジュヌビエーブ」と、パリのおしゃれな香りがぷんぷん漂っています。
瀬田貞二さんのとってもリズミカルな訳文もゆかいで、「もくずとなるみ」「すわいちだいじ」など、大仰な言葉が、スバリ子どものハートをわしづかみ。そして、マドレーヌの切るたんか「いいんちょうどの! おぼえておきなさい!」がかっこいい!
授業では英語を勉強していたりと意外な点もわかるし、すてきなエンディングにはやっぱりにやにやしてしまいます。でも、ミス・クラベルはこの先、子犬をめぐって苦労するでしょうね。
マドレーヌシリーズは、元気な女の子の永遠のバイブルです。
かわいい犬の幸せなラストシーン
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マドレーヌを助けた犬と、マドレーヌたちの物語。ジュヌビエーブと名付けられた、かわいい賢いわんちゃんは学校の人気者になりますが、ある日…。
権威者にも正々堂々と立ち向かうマドレーヌの姿が印象的。とっても幸せなラストシーンが大好きです。犬好きにはたまらない結末です。
絵もかわいくて良いですが、ただ、「もくずとなるみ」など、ちょっと日本語訳がふるめかしい箇所もあり、小さな子どもには、言葉の意味を説明してあげないと分からないかもしれません。でもでも、とっても素敵な絵本です。
マドレーヌを助けた犬はどうなるのだろう?
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パリに住むおてんばなマドレーヌは、川へ落ちてしまいます。溺れてしまいそうなマドレーヌを
犬が助けてくれます。
このことがきっかけで犬は、マドレーヌたちと一緒に暮らしましたが、やがて犬は追い出されてしまうことになります。
このあたりの理由はひょっとしたら小さなお子さんには難しいかもしれませんが、そのときのマドレーヌたちの気持ちを親子で話し合ってみると、話題が広がると思います。
シンプルな線で描画されているので、絵本として読みやすく、とてもお勧めです。
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
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コンキチ :寄宿舎を舞台にどこに行ってもじっとしていられない
マドレーヌが主人公の絵本でなんでも抑制してしまう
親に少しぐらい奔放でも、そんなに怒らなくても
いいんだよーって優しく肩に手をかけてくれる作品です。
ナターシャ:育児疲れで悩んでいる母親にも、たしかにお奨め
できますよね。絵に躍動感と暖かみがあり、ぎりぎりまで
シンプルに構成された作品ですがお子さんには好かれそう
いぬの飄々とした勇気も素敵です。
コンキチ :最後にビックリする展開が待っていますがそこは秘密です
マドレーヌの躍動感もわくわくどきどきしますよ!
マドレーヌちゃんよく言った!
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橋から川に落ちてしまうマドレーヌを助けてくれたのは犬。12人の女の子とともに暮らし始めます。しかしある日評議員に捨てるように言われ、マドレーヌは「あなたにはてんばつがくだりますから!」と抗議!このくだりと、犬に子犬が12匹生まれる場面が子供は大好きのようです。また瀬田貞二さんの訳文はリズムがよく読み聞かせしやすいです。