しかし、こざるを森から連れてきて町の動物園に入れることを、さもよいことをしたかのように語るくだりは、人間の無邪気な傲慢さを見ているようで、私は好きになれませんでした。子供には「動物には動物の世界がある」ということを教えたいと思っているので。動物愛護に関心のある方には、あまりお薦めではないと思います。
というわけで、すぐに別の友人に差し上げてしまいました。とはいえ、子供は絵とお話を喜んでいたようなので、星二つ。
このラストシーンが「ひとまねこざる」のトップページ。
とにかくジョージのしぐさや表情がたまらなくかわいい。
しでかすいたずらや失敗が楽しくほほえましい。
絵の色使いが明るく楽しい。
またアメリカの街や人々の描写が子ども心に興味深かったものです。
自分も大好きだった絵本ですがその四半世紀後に我が子も夢中になりました。
思えばこのジョージのシリーズは幼!稚園のころ、読みたさから「ほとんど絵ばかりの絵本」から「少し字が多い絵本」へと自分の意志で進んだきっかけになったシリーズだと思います。