かこさんの本は発想もすごい!
★★★★★
山奥のはずれには「どろぼうがっこう」があり、先生も生徒もいかにどろぼうらしく、怪しげでこわーい雰囲気。出される宿題も悪いことばかり。でも、ある夜みんなでとなり町に「えんそく」へ出かけると…… 。
「ぬきあしさしあししのびあし」つい、歌ってしまいます。悪いこと、ずるいこと、さぼること、きたないこと。内心やってみたいけれど、現実には無理。だけど、それを叶えてくれるこの絵本は、子どものヒーロー的存在。
コミカル間抜け。
★★★★★
長く愛されている名作。
この絵本はかれこれ30年近く前の、私が小学生の頃の図書館にも置いてありました。
そして、常にいつも大人気で貸し出し中が続いていたモノ。
立派などろぼうになるための、どろぼう学校の先生と生徒。
しかし、生徒たちは非常に間抜けで、宿題で出された「何かドロボウしてこい!」ってものに対して、
自分のくつを盗んできたり、
ありの卵を盗んだり、
先生の時計を盗んだり、
学校の黒板を盗んだり、、、、。
ある日の夜に遠足に行き、金持ち村に侵入し、皆でドロボウしようとするんですが、、、、。
学校の生徒とは思えない、おっかない、でもコミカルな顔立ちのドロボウと、常にまぬけな感じで進んでいくストーリー。
そして、最期に待っている、大どんでん返し。
30年程前にこの絵本をワクワクしながら何度も読んだ私の気持ちを、今の子供達も同じように感じてくれるだろう、と思える楽しい絵本です。
幼稚園での読み聞かせに!
★★★★★
自分が幼いころ、加古里子の本は何冊も読みました。
どれも、ドキドキ・ワクワクするものばかりで大好きです。
今回、幼稚園での読み聞かせに、この本を選びました。
子供にとって“どろぼう”は“おばけ”と同じくらい怖い存在・・・
結末を知る私は、低く太い声で迫力が出るよう努めたのですが、
実は、ラストシーンを知ったときの子供達の様子を考えると、
平静を装うのがとても大変でしたよ。
最後はみんなで大笑い!!
“どろぼう”は怖いし、会いたくありませんが、この本の様な
結末を迎えてしまうなんて、やっぱり悪いことは出来ませんね!
これでも可愛い生徒です
★★★★★
くまさかとらえもん先生と泥棒学校の可愛い生徒たちという文章。この部分だけでわが子は大笑い。可愛さとはほど遠いおじさんばかりが教室に座っています。
くまさか先生の宿題は、物を盗んでくることです。でも生徒たちは失敗ばかり。まるでコントのようです。泥棒らしさがない生徒ばかりです。そんな生徒ですが、くまさか先生の言うことを椅子に座って素直に聞いています。
物語の山場は遠足です。遠足の場所に忍び込むのですが、お菓子を持参して肝心なものをもってこない生徒ばかりです。生徒たちが謝る時の言葉は、「くまさかせんせい、ごめんなせえ」です。
忍び込んだ場所は、モダンな外見とは裏腹の危険な場所でした。子どもは、わくわくしながらラストを楽しみました。可愛い生徒たち、くまさか先生の派手ないでたち。絵の古さが気にならず、面白いと感じた時から、かこさとしのとりこになると思います。本書は我が家のお気に入りの一冊です。
大人が読んでも
★★★★★
子供用の絵本ですが大人が読んでも面白い内容です。
勧善懲悪の内容ですが、その一言では片付けられない悲愴さや滑稽さが溢れて印象に残ります。
是非、お子さんに読ませてあげてください!