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夏の庭―The Friends

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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   ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。

   小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。

   少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)

これは思い出を小説化したモノなのか? ★★★☆☆
死に興味を持った小学生が、近いうちに死にそうなおじいさんを発見して、見張りを始める。
と言うところから始まるドラマなのだが、文学賞も取っているのだが、ちょっと弱い。
やがて、おじいさんと子供たちに友情が芽生えるのはかまわないが、そこに至る前段階での、子どもの純粋なある意味残酷な好奇心が描かれていない。
悪者を描けないのは、作者の良心か力不足か? あるいは、実話部分があるのかも?
子供に戻った気持ちになれる ★★★★☆
彼らはこの夏に「少年」から「大人」になった。少女は自然と女になるが、少年が男になるには何かの通過儀礼が必要だ。
ビートたけしも「大人は死んで見せることができる。それだけでも存在価値がある」という旨の発言がある。
少年期は世界がとても小さい。家庭と学校と自転車で30分以内の近所だけ。彼らは老人と出会うことで殻を破ることができた。おそらく彼らは長い人生のうちにこの夏のことを徐々に忘れていくだろう。親友同士であったが数年のうちにもっと重要な位置を占める友人ができるはず。
しかしいつかはふと思い出す。あの暑い夏とスイカと老人の顔と花とロープと玄関の石を。
誰もがこれに近い経験があるはず。それを思い出し、読後にすこし涙が出た。読んでよかった。
いい作品なのだけれど ★★★★☆
とても暖かく爽やかで良い本だと思います。他の方が書いているとおりです。ただ一つだけ、老人が戦地で犯した辛い体験だけが気になります。現実にそのようなことがあったのかどうか。フィクションだから構わないといえばそれまでですが、祖国や家族を思い尊い命を無念に落としていかれた数多くの方々を思うと残念です。事実としてあったことか調べたうえで書かれたのでしょうか。多くの子供たちが読む本であるだけに気になりました。今日がちょうど終戦記念日のせいかもしれませんが・・・



正直期待ハズレ ★★★☆☆
評価が高かったので期待し過ぎたせいか、正直ガッカリという内容でした。
キャラクター描写が甘く、物語に入り込めない感じが最後まで拭えず。
物語設定は素晴らしいと思いますが、もう少し登場人物を魅力的に描いて欲しかったです。
(・∀・)イイ!! ★★★★★
「今夜は焼肉だゾ!」と言いながら
嬉々として豚コマ肉を焼き始める両親。
「ヤッター!」と歓声を上げる俺ら曳地康兄弟。
親父は、ねじりハチマキみたいに頭に
タオルを巻いてビールをうまそうに飲み、
母ちゃんはそんな家族をほほえましく見てる。
そしてそれが普通だとおもってた俺ら曳地康兄弟。
親父は病気で亡くなり、母ちゃんはよその
男と再婚して家を出た。弟もデキ婚で家を出、
残された俺曳地康は、ひとり家で豚コマの焼肉を食う。
なぜだかとてもかなしい気分になった。

そんな時この本に出会い、何だか今の自分と重なるような気がして僕は一回り大人になれたと思います

子供が出来たらこの話を聞かせた後で見せたい作品ですね