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きつねの窓 (おはなし名作絵本 27)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 単行本
ブランド: ポプラ社
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子育て中の保護者の方へ ★★★★★
 教科書に載っているとは知りませんでした。いいことです。
 でも、本当にこのお話を読んでほしいのは、子育て中のお母様やお父様、保育士の方たち。今の子どもたちが大人になって、このお話を思い出したとき、窓の中に何が見えるでしょうか。
 私には「とんでもない父親を持った者同士」の友達がいて(笑)、彼女にうつるものがあるのかと心配されたのですが、大丈夫、レンゲ畑で遊んだ思い出があります。河原できれいな石を集めて遊んだ記憶があります。当の父親の顔はぼやけているけれど、二人で散歩をしたことはうっすら覚えています。
 ちょっとしたことでいいのです。心に残る小さな灯をできるだけたくさん残してあげてください。あなたの窓に何がうつるのかを話してあげるのも、いいかもしれません。親の子どものころの話を聞くのって、楽しくありませんでしたか?
大事な人を失った方に ★★★★★
指を染めた桔梗の青はきっと澄み切った色をしていたでしょう。
大事な人を失った経験がある方が読んだらいつまでも泣いてしまうかもしれません。
暖かな切ないお話です。
大人だから泣けるファンタジー ★★★★★
この本に収められている作品は、どこか淋しく、切なく、ちょっと意地悪なお話が多いです。
『さんしょっ子』や『だれも知らない時間』、『もぐらのほった深い井戸』など。
私は、表題作になっている『きつねの窓』でつい泣いてしまいました…
たぶん、小さい時に読んだとしてもこんな気持ちにはならなかったと思います。
大人になってから出会えてよかった。

おすすめは『サリーさんの手』です。
とても短いお話ですが、読むと温かい気持ちになれます。
挿し絵もとてもかわいいです。
にじむ青色 ★★★★★
小学生の時、国語の教科書で知ったおはなしでした。

きつねの子から指を染めてもらった主人公がみる、
もう逢えない、もう触れない、愛するものたちの姿が胸に迫ってきます。

ラストが幼心にとてもショックだったのを覚えています。
哀しくて切なくて、でもとてもしみじみとした素敵な物語です。
ききよう色の窓 ★★★★★
 きつねを追いかけるうちに、いちめんのききょうの花畑へ。そこで不思議な染め物屋さんに入り、「指」を青紫色に染めてもらう主人公。その指で窓の形を作ってのぞいてみると、窓の中には心の奥にしまいこまれていた懐かしい、たまらなく恋しい思い出が。作品全体を通してはかなさとせつなさが漂っていますが、それ以上に、この物語にしかありえない美しさ、優しさが残ります。いつまでも大切に読み返したい一冊です。