初学者から上級者まで文法はこの1冊で決まり。
★★★★★
中国語を自家薬籠中のものとしている職場の同僚が「文法ならこの1冊で十分」と太鼓判を押した本。
目次を改めて読み返してみると、著者の工夫が読み取れる。
1よくわかる中国語文法のポイント。これで252ページ。本書の8割を占めている。
2文の分類と品詞。主述文(動詞述語文、形容詞述語文、名詞述語文、主述述語文、簡略文)のパターンはわずか5つしかない。品詞も実詞6つに虚詞6つだけであり、知っているものばかりである。
3文の種類。平叙文、疑問文、命令文、感歎文、反語文。これもたった5つ。
4文を構成する要素。主語、述語、目的語、定語、状語、補語。これも5つ。
こうやってあらゆる角度から分解してみると、決して中国語の文法は難解ではないことがわかる。
さて、本書の8割は1のポイントに割かれている。文の種類や構成要素はわずかでも、それだけポイントがたくさんあるということだ。ポイントと銘を打っているのは、そうすることで、あらゆる切り口でグルーピングができるからであろう。名詞述語文のところで数と時間に関する表現や量詞をまとめて解説し、形容詞述語文のところで部分否定と全部否定や主述述語文をまとめて解説している。文法用語でみるとどうして一緒に解説するのかわかりにくいが、本書を読めば即座に了解するであろう。
いつまでたってもわからない「了」なども、アスペクト助詞というくくりで、平易かつ詳細に解説されている。
文法の教科書には漏れがちで作文の教科書に当たらないとわからない、複文、関連詞もまとめられている。
練習問題があるのもいい。
学習者にとっては、学習辞書とともに常に携帯すべき1冊といえる。
強力推薦!
★★★★☆
他の全ての文法書に目を通したわけではありませんが、
こと文法に関しては、ポイントをおさえた解説でわかりやすく書かれており非常に良書だと思う。
星-1の理由としては、中国語は他の言語と違い活用や語形変化がないかわりに四声が存在し
やはり発音は苦労させられるポイントなので、これでCD付きなら・・・と。
あと、最初が「是」から始まるという事は、初心者をも対象にしているという事だと思うので、
それならばやっぱり発音について少しでも触れてほしかった。
だが、他に単語帳やドリルなど、発音についてしっかり触れているものや、
音声付きの教材を持っていれば、その点については問題にならないと思う。
他にもっと挿絵がついていたり見た目ももっと魅力的な本はたくさんあるが
文法書として強力に推薦したい。星は4だが大満足の1冊!
分からなくなる本
★☆☆☆☆
中国語の文法というのは、環境に依存する部分が多く、分類がしにくいのが特徴。多くの事例を学んだ上で、整理し、感覚に裏づけを与えることが必要となる。本書は「完全マスター」「最強」等と謳ってはいるが、実際著者は文法の専門家ではなく、それを解決する力はかなり乏しいと思われる。著書もまた然りであり、内容も混乱の相を見せており、使いにくい。大学で中国語を教えている全ての「教授」が文法を理解しているわけではない。喋れないものもいるし、研究能力に欠けるものも多くいる。こうしてオンラインで中身を見ずに購入する場合、やはり著者の背景や中身の見られる方法を多く採用すべきである。でないと、実際に使えない本に出会った時、自分の1クリックを後悔することになるからである。この本はその代表といえる。
電車で読むのに最適です。コンパクトで面白い本です。
★★★★★
シリーズの他の本の広告を見て買いました。
基本文型がわかりやすく体系化されており、長すぎない簡潔な例文が具体例
として見やすく整理されています。
単語と熟語も、形容詞、副詞、動詞、介詞など品詞ごとに、適切な個所にまと
めてあり、便利です。
なお、英語の文法に慣れているわれわれには、能願動詞とか「介詞」などという
中国語文法に特殊な用語がつかわれているので、目次と索引は慣れが必要な
ようです。
また、中国語は語彙が文のどこに置かれるかの位置によって、意味が変わるらし
く、その意味で、個々の単語の品詞も定めずらい様です。
たとえば、zhemeは、手許の中英辞書ではadverbですが、相原辞書(朝日出版
社)では、「代詞」、倉石辞書(岩波)では「指示詞」となっていて、こうした
特徴から、本書の著者の分類が出てくるのではないかと思いました。
中国の街々の写真も入っていて、楽しい文法書になっています。
易しすぎないところがいいと思う。
★★★★★
この参考書は中国語を習い始めたときに購入した。
構文の説明が詳しくて助かった。
外国語(特に英語以外の言語)の参考書で「ゼロからはじめる〜」「はじめての〜」というタイトルの参考書をよく見るが、実際、それらの参考書を使って効果が出たと思う人は少ないのではないか?
それに比べ、これは初心者から上級者まで使え、広く深く理解できる参考書だと思う。
手抜きをしてない参考書で中国語をマスターしよう!