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森の回廊―ビルマ辺境民族開放区の1300日

価格: ¥2,805
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本放送出版協会
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「渾身のルポルタージュ」の言葉通りの渾身の書 ★★★★★
 吉田敏浩氏が一躍ノンフィクション界の表舞台に出た記念すべき本。
 ノンフィクションのジャンルだが、内容は民俗、宗教、地理、政治に及ぶ幅広い内容で奥深い。吉田氏の人間を見る目は優しく、子供から老人まで、いろいろな人たちの、いろいろな表情の写真が数多くのっている。
 ビルマの奥深い山中に営まれる人々の生活、またカチン独立軍の人たちの人間味が生き生きと描かれている。
 筆者が重病になった頁では「なぜここまでやるのか?」とうめいてしまった。
 4年に及ぶ従軍の記録だが、単に戦争報道の枠に留まらず、人間の生き方も考えさせる名作である。
フリージャーナリストの聖典 ★★★★★
氏が4年間に渡りビルマの解放勢力と生死をともにした記録。
命を懸けた仕事という表現がよく使われるが、本当に命を賭した取材とはどういうものかを教えてくれた本。
本書を通して見えにくい解放勢力の一人一人の顔が見えてき、その歴史、世界観が露になってくる。森を慈しみ、森に支えられて生きる人々。
大宅賞を受賞したので、いまさら多くを語る必要もないが、ジャーナリズムを志す人間にとっては、地を這う取材の聖典ともいうべきこの本は必読といえよう。