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熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理

価格: ¥2,376
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
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   ソフトウェア開発のプロジェクト管理において、人間中心の独自の視点からユニークな見解を見せるトム・デマルコが、各方面で話題を呼んだ『ピープルウェア』でのパートナー、ティモシー・リスターと再びタッグを組んだ。今回のテーマは「リスク管理」。昨今のシステムの大型トラブルを持ち出すまでもなく、リスク管理の重要性はさまざまな方面で説かれてきた。しかし、「リスク管理」とは具体的にはどういうことを指すのだろうか。本書はその定義を明確にし、予測できないリスクを数値化する手法を紹介する。リスクを避けるのではなくリスクをとることによってしか、ライバルとの競争で優位に立つことはできないのである。

   デマルコは、リスク管理を「リスク管理は大人のプロジェクト管理だ」(第2章)の一言で定義している。子どもは都合の悪いことを知らなくてもよいが、起こりうる悪い事態を認識し、それに備えるのが大人である。それこそまさにリスク管理であるということだ、と。プロジェクトにとって望ましくないリスクを半ば無意識に葬ってしまうことや、「間違えるのはかまわないが、不確かなのはだめだ。」(第6章)とする旧来的な企業文化は厳然として存在するが、デマルコは、「バラ色のシナリオだけを考え、それをプロジェクトの計画に織り込むのは、子どもっぽいとしか言いようがない。」(第2章)と言い切る。

   とはいうものの、やはりリスク管理は難問だ。なぜなら、わからないものを数量化しなければならないからだ。本書では、数学的だが難解ではないグラフを用いて不確定性を具体的な数値に置き換えることで、不確定要素を有限なものとし、コストを最小限にすることを試みる。そして、最終的にはどこまでリスクをとれば価値に見合うのかの論理的な解説がなされる。リスクの正体と予測及び対処方法に関してひとつの指針が打ち出されたという点で、少なくともプロジェクトマネージャの地位にある人は目を通すべき1冊だ。しかし、本当に本書の内容を理解する必要があるのは、プロジェクトマネージャーのさらに上に立つ管理者や経営者かもしれない。(大脇太一)

悲劇はこうして生まれる……熊とでも踊ってなければやっていられない ★★★★☆
マネージャー経験が無いため、どちらかと言えば被害者的立場にて
"あるあるネタ"として共感する形で読む事になってしまった、
とても胃が痛くなる一冊。

プロジェクトに限った事ではなく、
カードのご利用と子作りは計画的に。
リスク管理実践は、やはり難しい ★★★★☆
デマルコの本を読むのは、「ゆとりの法則」「ピープルウェア」に続いて、3冊目である。
リスク管理というと、PMBOKの匂いが満載の、方法論に重点がおかれていて、その必要性や、その運用方法の注意点などが書かれているもの少ない。
その点、本書は、そのあたりにかなりのページを割いている。また、具体的な事例も上げていて、わかりやすい。

ただし、以前読んだデマルコの2冊の本は、とても読みやすく、また、内容も納得が行くものだったため、本書にも期待を寄せすぎたこともあり、少し物足りなさを感じた。つまり、真面目にリスク管理について書かれているところが大半なのである。コンサルの本なのであたり前ではあるが、読んでいて途中で飽きてしまったところがあった。
また、どうすれば、となのプロジェクトマネジメントができるようになるのか? 人中心で、競争が激しいので、仕方がないのか? などの疑問に対する答えは残念ながら、本書でも得られなかった。

最近、ビジネス環境が厳しくなって、リスク管理の必要性は高まっているものと思われるが、実際の経営サイドのみならす現場でも、目先のビジネスに振りまわれていて、ここで書かれているようなおとなのプロジェクトマネジメントが、むしろ、後退しているように思える。
本書が発行されて7年が立つが、ソフトウェア開発は、いまだ、根性論が中心のレベルの低い環境下であるのが、悲しい。
ソフトウェア開発プロジェクトの全てがここにある。リスク管理がマネージャの仕事そのものだ。 ★★★★☆
 プロジェクト、特にソフトウェア開発、のリスク管理について軽快な口調で語る1冊。

 リスクを取らなければ、成功も成長もない。ノーリスクで確実な仕事なら、他人にまかせて、自分が成長しかつ会社に利益をもたらすような仕事に挑戦すべきだ。だからといって、間違いなく失敗するプロジェクトをやれと言うわけではない。

 適切にリスク管理され、リスクが現実化して問題になることを想定して仕事を進める。まさにこれこそがプロジェクト管理だ。

 プロジェクト管理の詳細な手法として、彼らが提供するソフトを利用することも含まれているが、それは些末な問題に過ぎない。要は、リスクから目を反らしてはいけないのだ。それは熊とワルツを踊るような、スリリングで楽しい仕事のハズだ。多分。
リスク管理のコア。スッキリ理解したい方に ★★★★★
内容はシンプルなのですが、実践で応用、となると少し難解なこの本、、。
実務上追い詰められていたため、、珍しくノートを取りつつ読みました。
自分が今まで読んだIT系書籍の中、内容の重さとしては、マコネルのソフトウエア開発プロフェッショナル 以来の良書です。...Slackもピープルウェアもここまで内容は良くなかったです。
特に良いと思った部分は、(自分も既にある程度実践していますが)インクリメンタル開発でのWBT,EVR,VATnの考え方。アジャイル嫌いの私も有用性アリの判断です。
日本ではここまで美しく論理的に行くだろぅか?、と懐疑しつつも、他の章で書かれていた『欠陥スケジュールを引き受けるマネージャにロクな仕事はできない』に、激しく同意。。
ともすれば、発注元はリスクを負わず転嫁に懸命で(この繰返しの結果、危険察知能力低下を招き。)、低価格競争と欠陥スケジュールが業界全体の信用を揺るがせている現状、、ささやかながらも、対抗する術を身に着けたわょっ?、という読後感、案外スッキリ。
PMPやPMBOK、ついでにP2Mの学習と並行読書するのも良いでしょう。
リスク管理とは ★★★★☆
デマルコさんの本はやはり読みやすいです。
プロジェクトのリスク管理について書かれた本です。

全体の構成は下記のような問いに答える形になっています。

第1部 なぜリスク管理をするのか。
第2部 なぜリスク管理をしてはいけないのか(体制が整っていない組織にリスク管理を導入することの逆効果をいくつか説明する)。
第3部 どのようにリスク管理をするのか。
第4部 組織はどこまでリスクを受け入れるべきか。
第5部 リスク管理手法が有効かどうかをどのように判断するのか。

特に参考になったのが、スケジュールのたてかたでナノパーセント日という考え方です。