上流工程のコツがよくまとまっておりシステムコンサルタント、級SE必読書
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システム構築は、システムを利用する発注者とシステムを開発する開発者との間に距離があり、意識があっていないときは、必ず失敗する。それは、発注者のシステムに対する要求・要件を、開発者が的確に把握できずさらにはシステムの設計に反映できていないことが原因である。
それを防ぐには開発者は、発注者の考えをすべてコピーすればよいのかというとそうではない。発注者自身は、システムに対する要求・仕様を網羅的に理解しているわけではない。発注者は、日常実施している業務についてはほぼ理解しているが、異常系の処理やシステムも含めた運用全体からみた要件については十分理解しているわけではない。それらを解決するために、開発者は、発注者からのヒリアング結果を要件定義書に落とし、このようなケースの場合はどうするのかと発注者へ積極的に投げかけ、発注者に検討を依頼する必要がある。このように発注者と開発者とのシステムの仕様を最終的に合意にするための検討の枠組み(フレームワーク)について大手Sier9社で作成したのが「発注者ビューガイドライン」である。
このガイドは、外部設計のコツを「画面」、「システム振舞い」、「データモデル」に分けて説明している。分かりやすくまとまっており、システムコンサルタント、上級SEには必須の書籍である。
原本と本書を並行読みで
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発注者ビューガイドラインはネットに原書があるのですが、そちらの方はとても細かく、初心者には
ちょっと読みづらい点がありますが、本書は設計初心者でも理解しやすい内容となっており、
これから設計を勉強!!という方にはオススメです。
また、ちょっとベテランさんでも記述するためのコツとして読み返してみるのもいいのではないでしょうか。
原本より分かりやすい
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そもそも、原本の『発注者ビューガイドライン』が極めて読みにくく、ストレスばかり溜まって参考になりません。外部仕様のコツという以前に、発注者ビュー検討会だった方々には、まず「文章や日本語のコツ」を勉強して頂きたいものです(苦笑)。
対してこの本は、原本の抜粋のはずなのに、なぜか大変読みやすくまとまっています。『発注者ビューガイドライン』は破棄して、こちらを原本にしても良いと思います。
なぜそのようなコツが有効という理由も書いてあり、実用的で効果が高いです。
一押し
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主要IT企業9社が集まって2年間で研究した、発注者・開発者双方から見やすい仕様書の書き方。
とても役に立ってそのまま使えそう。
今まで読んだ本と違う実戦的アイディアが一杯。
とても良いです。