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モネ―『睡蓮』への歩み (六耀社アートビュウシリーズ)

価格: ¥1,944
カテゴリ: 単行本
ブランド: 六耀社
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よくわかる! ★★★★★
モネの代表作の睡蓮。パリのオランジュリー美術館でゆっくりと観た絵が、画家モネの過ごした人生と共にどんな時代を経て、どのように描かれてきたのか、とてもわかりやすい一冊。読むべし。
それほどお馴染みでない作品を収録している点がユニークな本 ★★★★☆
本書は、丁度良いサイズで読みやすい構成が魅力のアートビューシリーズ」の1冊です。このシリーズのどの作品も好著ですが(特にエルテとミュシャを採り上げたのは歓迎すべき事)、本書も例外ではありません。

本書には、他の画集にはあまりお目にかからないモネの絵が多く収録されています。日本国内の美術館所蔵の作品、個人蔵、そして、海外にあるものでも大全集のような本でしか載ってない様な作品を鑑賞できるのが嬉しいです。本書の最大の魅力でしょう。

本書には他の画家の作品や浮世絵が収録され、モネの作品との比較分析のための好例となっています。本書の全ての絵がカラーでなく、いくつかがモノクロ掲載ですが、モネ以外の作者のものをカラーで1ページをほぼ占めた状態で使い紹介しているのはいただけません。全ての作品をカラーで印刷するのは本書の価格を超えてしまうため、いくつかの作品はモノクロ紹介にせざるを得ないのはわかります。ですが他の画家の作品はあくまで参考資料で脇役であり、もっと小さい扱いでよかったはずです。「この作品はカラーだったら綺麗だろうな・・・」と思わせるモネの絵が多いだけに残念です。本書の欠点です。

ですが、問題はあるものの、あまり世界的に有名でない作品を多く紹介しているのは大いに評価したいです。本書はどちらかというと玄人受けする面がありますが、初心者の方でも十分楽しめです。本書を持って国内にあるモネ作品を見に行こう、というガイドブック的な長所もあるので本書はモネファンにとって注目でしょう。モネの素晴らしい視点と作品の光の魅力を味わってみて下さい。