本の構成は見開きの2ページを一つの作品に費やしています。左側にポストカードと位の同じ大きさ作品、そして右側は説明分という具合です。
表紙にもなっている相馬の古内裏も納められています。サイズがサイズだけに迫力にはやや欠けます。しかし、全てカラーで国芳の様々のジャンルの作品をバランス良くお手ごろな値段で楽しめるので、個人的には満足しました。
国芳の出世作である、水滸伝の作品。大判錦絵三枚続(玉取り、等)の有名な作品が最初の方で紹介されいます。内藤正人氏による解説が最後の方に乗っていますが、短いながらも国芳の生きた時代と作品、そして人柄を良く表しています。
最後に乗っている年表は作品の時代背景を理解する上で後で役にたちました。