ブランド戦略の基礎となるブランド・アイデンティティの策定とその実行、ブランド価値を最大化するために効果的に設計されたブランド体系を構築するためのブランド関係チャートなどのツールの紹介や、ナイキとアディダスの事例、スポンサー活動やWEBを使ってのブランド構築事例などを紹介することで、実際のブランド構築において、何が重要なポイントとなるかを示している。
基本的なツールは、はじめて知るものだが、よく見てみればそれがプロセスマネジメントの基本であるPDC!AサイクルやシックスシグマのMAICサイクルとおなじものであることがわかる。ブランド構築も基本的には計画、実行、効果測定、調整のプロセスの積み重ねによる継続的な改善サイクルであることがこの本を読むとより明確になる。
アメリカの企業の事例が多いため、事例はいまひとつピンときにくいこともあるが、そこは各自が自分で情報を集めることで補なえばいいことで、それが欠点になるような本ではないと言っておきたい。