一般的な簿記のテキストでは語られることの少ない、
・何のために勉強するのか。
・どんな風に役に立つのか。
を冒頭で紹介しています。

また、ビジネス現場の身近な出来事を例に挙げ、
仕訳について説明しています。
・文字数を抑えポイントを絞っている。
・マンガや図を多用している。
・関連知識についても、さりげなく説明している。
などの特長があり、非常に読みやすい作りになっています。

受験用テキストではないので直接の試験対策にはなりませんが、
・簿記の概要イメージを掴みたい。
・簿記の勉強に目標意識を持たせたい。
とお思いでしたら、
本格的な学習に入る前に読んでおいてはいかがでしょうか。
ほかにも良い入門書はいくらでもありますが、会社勤めの
経験があればかなり入りやすいと思います。
私の場合はこれで簿記の苦手意識が薄らぎましたし、その後の
簿記３級の学習が思いのほかスムーズに進みました。

弘兼さんのマンガ（すべて島耕作シリーズからです）が、
何かを思わせるちょっと暗い雰囲気をかもし出していて、
「人間交差点」を思い出してしまう。
さて、内容については、知識ゼロの人にはいいのかもし
れないが、ちょっと事例等がへし折りすげている感があ
るので、ちゃんと理解したい人は。。。
・簿記を知りたいのか
・経理を知りたいのか
・仕訳を知りたいのか
・勘定科目を知りたいのか
その目的にあわせて、もう1冊読んでおいたほうが、直接
総務経理の人ではない、ビジネスマンにとってもいいだ
ろう。
全体的にはサラッと流して、知識を少しという人向け。
そういった意味ではよくできていると思うのでおススメ。

様々なシーン（仕入れ・出張費…）での仕訳の仕方を丁寧に書いているので「こんな時は…」という調べ方をする場合にはよいと思います。
どうでもいいのですが仕入れや在庫管理等の場面で、妙にワインが登場しています。これだけみていたら酒屋の漫画かと思えます。