伝聞から、むしろ与党枝野幹事長が認める事実へ
★★★★★
元々本書の内容には懐疑的な方も多かったですが、2010年のいま、与党民主党の幹事長が関係性を認めるなど凄まじい事態に発展しています。
こうなってくるとむしろ本書の内容では物足りないくらいです。多くのジャーナリストが革マル、JR、民主党の関係を追及する必要があるでしょう。
驚くべきテーマの、どこかで見たストーリー
★★★★★
階級闘争、団結、転向、糾弾、粛清、革マル対中核、内ゲバ、米帝・CIAの陰謀。
隠れアジト、盗聴、誘拐、監禁、撲殺、偽造の鍵や警察手帳、捜査情報漏洩。
とうに滅びたと思っていたこれらの言葉が、現代の話として登場する本書をにわかに信じ難いというのが一般読者の正直な感想だろう。
しかし本書が事実無根だとして出版を差し止めされたわけではないし、本書の内容のどこまで真実なのか、読者は判断しようがないものの、実名インタビュー(巻末の早稲田の奥島元総長も含め)には説得力がある。
私たちの身近に、それもJR東日本の電車運行という多くの国民の生命を左右する場所に、非合法の闘争を繰り返す集団が地下茎のように根を張っている。そして本書によれば、彼らは安全よりも闘争を優先させる。敵対する運転士の運転を妨害し、日々の運行を妨害して経営に揺さぶりをかける。彼らの究極の目的は、JR東日本を起点に、各業界各企業に張り巡らされた革マルのネットワークが、ある日一気に共産主義革命を成し遂げることなのだろうか。しかし多くの共産主義国家と同様に、本書の革マルも不毛な派閥争いと権力を生み、権力は腐敗した。
本書の「主役」である動労のドン・革マル派幹部の松崎は卓越した政治センスとアジテートの能力を持つカリスマでありながらも、自分のために動労の「会長職」を設けたあたりから腐敗は始まり、本書によれば組合費で購入した組合員も知らない別荘を何件も持ち、高級車で移動する労働貴族に成り果てた。
「革命政権の腐敗」は、多くの共産主義国家の歴史と軌を一にするものであり、そのことを私たちは冷戦終結後に十分に学んできた。それゆえJR東日本を革マルが支配しているという驚くべきテーマでありながら、本書の読後感には違和感がない。
出版から3年が経過している。その後の裁判の進捗を含めた文庫化を期待する。
伝聞推測が以外に多く少々残念。
★★★☆☆
JR東日本と革マル派の癒着について告発するような本であるが、
伝聞や推測による記載と事実の記載が入り混じり、何が真実なのかが若干掴みづらい。
したがって、著者が伝聞や推測により思い込んでいるが、それほどの事実は当事者の発言通り無いのではないかと思ってしまうところがある。
たった一人の人間がここまでJRを支配できるのか疑問。JR経営者側にいつも都合良くスキャンダルが有ると推測するところも証拠に欠け、説得力にも欠ける。
なぜ一人に人間がここまでJRを支配できたのかのさらなる分析が望まれる。
ただ、事実としての、JR労組嬬恋村等のまとめられた記載は迫力はある。
個人的には最後の早稲田大学元総長の奥島氏のインタビューが、
当事者による実体験に基づく話のため最も興味深く読むことが出来た。
JR東海会長が著者の「国鉄改革の真実」の方が、当事者が書いた本であるので、
事実に近いような気がする。
どこまで本当?
★★★★☆
読みものとしては実に面白い。
本当なら驚愕のスクープでもある。だが、どこまで本当なのか。。。
ネットでも見られる各組合のコンテンツなどみると、フツーのサラ
リーマンの私にはものすごく違和感のある内容にひいてします。
こんな空気なら、本書の内容もあながち大袈裟でもなさそうかもと
思えてくる。
ただ、アジトから押収した鍵束でどこどこの幹部の自宅玄関が開い
たとか、ものすごい盗聴技術だとか、警察無線のデジタル暗号化へ
瞬くまに対応するスパイ網だとか。。。ちょっと陰謀説めいてて、
写真の一枚でもないと、にわかには信じられない。
しかし。。。国鉄時代を含め、なんでこう鉄道関係って、こう謀略
事件(記事)にことかかないんだろう。。。
著者がアノ『噂の真相』の元記者だということも、大きな割引要因
でもある。
せめてむさぼるのは本人だけにしろ。
★★★★☆
●松崎氏は醜悪な利権の亡者です。許せませんが薄汚いなりに己の力で手に入れたのでしょう、しかし奴の能無しの馬鹿息子である篤までがなんで果実をむさぼっているのですか。われわれの運賃の上前をはねる権利を馬鹿に世襲させないでください。せめて食い潰すのは松崎氏のみで勘弁していただきたい。こんな正規の教育も受けてない作曲家もどきに仕事恵んでやる労力を割けるならせめてビックスイカカードに定期機能をつけてもらえませんか。あんな馬鹿に権力世襲させるほど懐が深いんだったらVIEWスイカカードの年会費無料にしてもえらえませんかね。どうしても世襲させたいんだったらJRの入社試験を受けてJR社員に仕立て上げてください。これは最低条件でしょ。あるいは何らかの余人に代えがたい異能の持ち主であるということを証明してください。左翼が世襲って反吐が出そうです。それをプライドも無く二つ返事で頂く本人が一番どうしようもないんですけど。大体JRどころかカクマルですらないんでしょ。子供も作らず工作活動をやってるカクマルの人も腹立ってる人いるんじゃないでしょうか。何でJR社員でもなく工作員でもない奴に俺たちに上前はねられてるのって思わないんですかね。働いてもいないし警察に捕まるリスクも犯してない超安全地帯なんてうらやましすぎるんですけど。●5にしたいですが満点はくれたくないです。著者の人間性の問題です。西岡氏は旺盛な批判能力を自己には発揮できないようです。詳しくは新潮社「でっちあげ」をご覧ください。失敗は誰でもするものです。人殺しでもない限り失敗は人の価値を下げません。しかし謝らないのは人でなしです。他人に厳しく自分に甘い奴のことを世の中ではクズと言います。西岡氏も松崎家族と同じくらい人でなしです。謝らないんだったら再取材宣言でもやってみろ。西岡さんあなたも一人の人生をめちゃめちゃにしてるんですよ。謝らずに記者生活をやる限りそのことはずっと心に刻んでください。読者もきちんとそれを踏まえたうえで西岡氏を見極めてください。だいたいカクマルも何でそこをつかないのでしょうか。意味分かりません。こんなでっかい傷なのに。JRの大物は大事でも福岡の一教師はどうでもいいのでしょうか。所詮西岡さんもカクマルも弱い者の味方じゃないのでしょう。