明快で華やかなFly Me to the Moon
★★★★★
実にハッピーなFly Me to the Moonです。
僕の記憶と認識によれば、Fly Me to the Moonはもうちょっと悲しい曲調のはずですが、ピーターソンが弾くとピーターソンのハッピーさが原曲を上回って、明快で華やかなFly Me to the Moonに仕上がっています。
アドリブ・アレンジはピーターソンになじみのある方なら一聴してそれとわかるもの。
ピーターソンの代表作「We Get Requests」に収録されているような、概ね音の粒が抑えめな演奏とは対照的に、Fly Me to the Moon、Time for Love、Smile、Someday My Prince Will Comeと、全体に「ピーターソニズム」全開のアルバムといえると思います。
ピーターソンの1枚めには「We Get Requests」をお勧めします。が、何枚か聴いて気に入ってくれた友人に、「こういうのもあるんだよ」と勧めたくなるアルバムです。
ちなみに僕はサックスを吹きます。Fly Me to the Moonをつい切なげに解釈して演奏するからかもしれませんが、こういうやり方があるんだ、と、このアルバムはその意味でも参考になります。
時代を感じさせません
★★★★★
テクニックはもちろんですが、何より聴きやすいのです。
そして時代を全く感じさせない完成度の高さです。
おしゃれなカフェやバーでよく耳にする名曲がそろっています。
ボーカルはありませんが、ジャズピアノに少しでも興味のある方は買って損はありません。
この顔でなんでこんな綺麗なメロディーになるんだ??と思うくらい本当に綺麗です。
お得!!!
★★★★☆
天才的テクニックをもち、つい先頃亡くなった、ジャズの巨人オスカー・ピーターソンのコンピレ盤。ヴァーブ原盤で、ピーターソンの黄金時代の名演が、わずか千円で手に入る。これからジャズを聴こうと、考えている方、何を買っていいか分からない方に、とりあえずおすすめの一枚(松本敏之)