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世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)

価格: ¥778
カテゴリ: 新書
ブランド: PHP研究所
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一部要約 ★★★☆☆
・デンマークでは女性の社会進出率が80%もある。
・障害のある子供を自宅で育てたい親のために、仕事を辞めて給料の80%を保証する制度がある。
・消費税は25%で世界一高い。統計では85%の国民はこの税率に満足している。
・学校では中間・期末試験はない。あるのは中学を卒業する時に行われる国家統一試験のみ。
・公平に扱うため、この試験の答案は別の学校に送られて、他の教師が採点する。
・学校の1クラスの定員は28人程度。国選教科書はなく、教師が自由に教科書を選べる。
・小学校の6年間はクラス替えもなく、同じ先生が担任となる。
・中学3年時には、週5時間、特定の職種の人が学校に来て仕事の話をする。仕事の現場への見学もある。
・会社では昇進という概念がほとんどない。課長が辞めても課長補佐が昇進するのではなく、社内や一般から募集する。
・どんな病気でも手術でも入院でも、医療費は無料。歯科治療は18歳までは無料。美容整形は有料。
・過失による軽犯罪を犯した人で、社会復帰の意識がある人には「オープンプリズン」という制度がある。普段のように大学や仕事に通えるが、夜は定刻に刑務所に戻る義務がある。
・国会議員選挙の投票率は常に90%もあり、地方選挙でも75%以上ある。
・社会保障が整っているがゆえに、離婚してもちゃんと生活ができるので離婚率も高く、一番多い児童虐待は近親相姦である。

レヴューというより、雑文です ★★★★★
マッチ売りの少女が最後のマッチを灯したとき、やさしいおばあさんが手を差し伸べたように、アンデルセンが「幸せな国においでよ」と言っているように思えた(「あとがき」より)

 著者は、アンデルセンの見えない力に導かれ、デンマークで社会福祉を学んだ。

 著者の願いは一つ。<日本を住みよい国にしたい>。

あなたとともに、次世代の日本人が世界に誇れる住みよい国日本を実現するために、私は闘い続けます。(「あとがき」より)

 <私は闘い続けます>と筆者は書いている。しかしその前に、「あなたとともに」とも書かれている。一貫して、<連帯>の精神の重要性を説き続けた著者らしい言葉だ。

 デンマークでは、まず、農民同士での農業協同組合の設立があった。そんな土壌があったから、近代化に伴い、都市産業が芽生え、農村の人たちが都市に出る、という事態が起こっても、彼らは労働組合を組織することができた。<自分たちの生活を守るための連帯>が、存続できた。

 「ある課題について学生と教師がお互いに討議し、解答を導いていく方法」(「対話による相互作用」)が、「デンマークの教育原点」であるという。ともに学ぶ、ともに育つ、という土壌が、デンマークでは醸成されていくのだろう。

 「優先席」の制度に対する著者の違和感に、なるほどと納得した。本来ならば、立っているのが困難な人には、どんな席でも譲るべきだ。それをば、仰々しく、「優先席」などと指定するのは、こうでもしないと、席を譲る人がいない、とアピールしているようなもので、情けなく、恥ずかしいことだ。なるほど、と納得した。

 またしても、要領を得ないことを書いてしまった。お粗末さまでした。
デンマーク人が読んだら恥ずかしく思うくらいの褒め殺し ★☆☆☆☆
全般的にデンマーク賛美に溢れており、デンマーク人でさえ、これを読んだら恥ずかしく思うくらいの褒め殺しが書き連ねている。私はあまりデンマークを知っている訳ではないが、数少ない取材の経験では、「環境問題はドイツに比べて遅れている」とか「人種差別は結構あって、インド・パキスタン系の移民2世の一部が暴走族化している」とか「麻薬が蔓延していて手がつけられない」などの日本とは異なっているかもしれないが、それなりに社会に問題を抱えていると思われる。このようなデンマークの臭いものに蓋をしておいて、日本の臭いものは全開して比較をする視点は、比較文化論的には基礎的な誤りであり、こういう印象論に基づいた考えは逆にその国の理解を遠ざけていると思われる。デンマークのやることは善で、日本がやることは駄目といった先入観にもとづいた論調は、逆に説得力をなくしていることに気づくべきだし、過大評価されるデンマークにとっても迷惑なのではないかと思われる。
福祉とは何かということがわかる本 ★★★★☆
筆者が生活しているデンマークと日本を比較しながら「福祉」というものは何かということを考えさせられました。
これを読むと、日本の福祉政策がまだまだ足りないものであると感じました。
実例がしっかりしており、「福祉」というものを勉強するにはいい本だと思います。
読後に不満が残る ★★★☆☆
確かにデンマークを非常に良く知り,実際に長く生活した方でないと書けない内容です。
しかし,もう少し詳しいデータや国の制度の背景や歴史などについて言及して貰わないと,
どうしても読後に不満が残ると思います。事実を表面的にさらっただけで,読者の頭に
浮かぶ「なぜ?」という疑問に答えていない箇所が余りに多数出て来るからです。

別の見方をすれば,デンマークという国の仕組みや制度についての興味喚起という
意味では,不満という絶妙な読後感を作り出していると言えるかもしれません。ただし,
各章の冒頭に置かれた童話については,意図は分かるのですが,コジツケのように
思えて仕方がないものもあり,飛ばして読んだ方が,すっきりすると思います。