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フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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ただの日記 ★☆☆☆☆
ただの日記。それ以上のものではない。
著者が見てきたものを書き連ねただけであり、
本を出すほどの煮詰められた内容はない。
おまけに著者の女尊男卑の思想があらゆる所に登場し、鼻に突く。

だいたい、豊かさのメソッドなんてどこにも描かれていない。
それどころか、
フィンランドは別に良い国ではないじゃないか、と感じた。

たとえば医療のくだり、
医者不足でそれなりの重症でないと医者に診てもらえない、
とある。
それって豊かな国とは言い難いよね、と思うわけで。

何を目指してこれを書いたの?
実は日本が世界一税金が高い ★★★★☆
日本は国税が20%台で先進国中最下位(他国は40%程度だと言われる)だと
言われるが実は地方税など含めると50%を優に超える世界一の税制国家だと
言われる。

源泉徴収制度に見られるように世界一、税逃れもしづらい国家である。
脱税せよ、と言いたいわけではなく、「北欧の豊かさ」に対しよく言われる
「だって税金高いんでしょ」と言う「言い訳」は実は通用しないと言うことだ。
日本は税金がとても高い。それが運用できていないだけだ。
と言うか殆どを
@公務員の給料A医療費B公共事業
で予算を使い果たしている。
Aはともかく@とBは本当に必要なのか疑問が残る。
景気対策としても、Bよりももう少し根本的な使い方があるのではないだろうか。



多くの公務員や税金をうまく運用出来ているフィンランドと、できていない日本。
その差は危機感ではないかと思う。
本著の「ふつうに頑張る」の感じがフィンランドの強みである。
しかしこの「ふつうに頑張る」の根拠は、
スウェーデン、ナチス、ソビエトによる長い侵略の歴史と、酷い不況時代から
来る「生まれもっての国家存亡の危機感」ではないかと思う。
日本も本当に酷い不況や戦争に直面すれば、危機感が持てるのかもしれないが、
現状のフィンランドメソッドをそのまま
日本の輸入するのはムズかしいかもしれない。
フィンランド文化がわかりやすい ★★★★☆
OECD生徒の学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)
2006年度調査で総合1位となったフィンランドの教育システムを中心とした文化の紹介を
ややゆるめに紹介した本。
一人暮らしの大学生であれば月額500ユーロの返還義務なしの生活援助を受けられるというからすごい。
広井 良典さんが主張している若者に税金をというのが実践されている国。

文化・システムにおいて日本との差が大きい部分がたくさんあり興味深い。
当然よい部分と悪い部分があると思われる。
遠くて近い国の幸福 ★★★★★
第1章 不思議でとても豊かな国
国際競争力が日本より高いのに,残業はしない.それに最近まで小国であった.なぜ,経済大国になったのか.それは,1990年代のバブル崩壊からの立ち直りにおいて,他国にない強みと弱みを分析し,メリハリをつけたということだ.IT産業と人材育成への投資を伸ばし,社会の効率性を上げたという.政府は国民への説明を徹底して,国民の理解を得たからだろう.驚いたのは,日本以上にネットバンキングなどが浸透しており,ITを利用した効率化が進んでいることだ.失業率が高くても,街が暗くないのは,社会保障制度が完備されているからなのだろう.

第2章 学力一位のフィンランド方式
質の高い教師,能力別クラスがない,教師補助者のサポート,地域格差・経済格差があまりない,少人数制などがフィンランド教育成功の鍵であるとする.教師の地位が高く,職業として人気があるが,教師希望者は自分が受けた教育方法に批判的であり,改革の意欲があると言うのが面白い.国民はなぜPISAの成績が上位に行くのか納得していない様子も可笑しい.エリートを多くするのではなく,落ちこぼれをなくし,全体の底上げすることが,PISAの好成績につながっているのかもしれない.

第3章 税金で支えられた手厚い社会
副題に,独立心が旺盛でたくましい女性とあるとおり,その話が強調されている.大統領も首相も女性と言う国は,日常生活(家庭経済)と子育て(人材育成)を重視した政治をしている.物価は日本と同じくらい高いが,税金が多くを占める.その税金の使途はガラス張りで,身の回りの生活,健康,環境保全に戻ってくることが実感できるから国民に不満はない.

第4章 日本と似ているフィンランド文化
ここでは,がらっと変わって,フィンランド文化の特徴を気軽な感じで紹介している.大人気のまずい食べ物,赤ちゃんを外で昼寝させる習慣,フィンランド式野球,スウェーデン嫌い,手作り大好き,狩ができる明るい森,当たり前の別荘生活,芽吹きの早い5月,恥ずかしがり屋で寡黙だが直裁的,がんばらない,うらやまない,すべてが対等などについて体験を含めて解説している.ハンカチを持って外出する日本人の習慣への賛辞が可笑しい.

これだけくわしいフィンランドの実情を描いた本は貴重だし,とても要領よくまとまっている.文章もとても読みやすい.
体験的異国論 ★★★☆☆
教育、社会、日常を通してフィンランドと日本の違い或いは共通点を、
体験を元に紹介しています。
日本に足りないもの、必要なものが見えてくるのではないかと思います。