インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

北朝鮮はるかなり―金正日官邸で暮らした20年〈下〉

価格: ¥1
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
北朝鮮はるかなり  下巻 ★★★☆☆
妹が金正日の妻となったことで、著者と母親は官邸に住むことになるがそこ
で見た金正日は優しい一面もあるが、むら気や一貫性のない難解な気質が見
られた。
幼少からの母の不在、無教育、無制限な権力と権威主義がそうさせたのかも
知れない。

金正日に見初められて妻になった、当時北朝鮮のトップ女優だった妹はやが

て精神を病んで入院。両親は憤死し、姉は自らの子供のあとを追って平壌を
脱出するが、最愛の長男はソウルで狙撃され死亡する。

そして家族を襲う凄まじい悲劇。後半は、分断された朝鮮半島に翻弄された
一族の受難のドキュメント記録である。

この本は単なる金正日に関する暴露本ではなく、朝鮮半島の女性の歴史でも
あり, 著者とその母親、そして祖母が生きてきた、女の歴史でもあるのだ。

著者は女性の解放、民族の解放を求める気運がどれだけ強かったか。日本軍
が去った後の「解放」を、朝鮮民族がどのように受け止めたのかなど、むし
ろこちらの方に重点がおかれている。

これまでの「北朝鮮暴露本」にはなかった、ひとつの家族の歴史を知る意味
で興味深い。

隣国、朝鮮半島の人たちのことを知る上で、読んで良かった。

時あたかも拉致家族が日本に帰ってきている。
この本を通して北朝鮮の実態が少し見えたような気がする。 多少読みにくい
点はあるが、知られざる北朝鮮事情に関心があれば一読の価値はあるだろう。

特権階級の人でさえ疑問を感じていた党の体制 ★★★★☆
情感ある文章で淡々と書いている点に好感がもてた。

金正男という人物が、幼い頃からどういう環境で育ったのか
どのようなキャラクターであるのか等、詳しい記述があり
資料としての価値も高いと思う。

写真も所々あり、ロイヤルファミリー専用体育館で
テニスをしている様子などが興味深かった。

水着姿でテニスをしている男性は、温水プールで水泳後に
テニスをしているのだろうし、長いスカートをはいた女性は
裸足でテニスをしている写真だ。

また、学生祭典を催したときに、著者が感じたことが
書かれていて、その内容は(私の要約ですが)

「喫茶店もない商店もないこの国に
世界中の人々がやってきてどう感じるのだろうか

(貧乏なことをさらすだけ)と不安に思う。
手持ちの朡?の中から一番ましな服装をして、おそろいの日傘をさして
外国人の滞在する宿舎の周りをいったりきたりして
貧しさをカモフラージュしているのだ・・・・

特権階級の人でさえ(だからこそ)疑問に思っていたことが

率直に書かれていて上下巻での分量の割に読みやすかった。