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銭湯の女神 (文春文庫)

価格: ¥1,065
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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現代の孤独 ★★★★★
 2001年に出た単行本の文庫化。
 39編のエッセイが収められている。内容はきわめて雑多で、銭湯、ファミレス、香港、船会社での仕事、歴史教育、横断、携帯電話、うどんなど。
 しかし、いい文章を書く人だ。読みやすく、温かく、自分自身をネタにするユーモアも面白い。そしてなにより、現代日本への透徹した視線が印象的だ。上滑りの文明論でもなく、さかしげな若者批判でもなく、自分自身の目で見た「現代日本の抱える問題と、その原因」がクッキリと、心打つように描き出されているのだ。
 読み終わって、どこか悲しい。
銭湯の本ではないので、ご注意。
本格的エッセイ ★★★★★
東京生活を描いたエッセイ集。香港生活体験が話に厚みをくわえています。
爆笑ものエッセイありで楽しいです。なかなかいい「落ち」が最後の
一行にはいっていて、関西人もうなってしまううまさがあります。
一方、人と人との会話なしの、いわゆる都会文化に恐怖を感じるような深刻な話もあります。
いわゆる”おたかくとまった”ご見解(関西弁でいちびった)エッセイではなく
生活の現場そのものから”丁寧に練られた”エッセイで、読んでいて楽しく
著者のほかの作品も読みたくなります。挿絵の写真もすばらしいです(3枚だけ
ではものたりない。もっと見たいなあ。)
読んでいて誠実さと人間的スケールの大きさがつたわってきます。
私はすっかりファンになりました。



あれ? ★★★☆☆
「転がる香港〜」はとっても良かったが、何故か日本に戻ってきて身辺雑記を書き始める
と肩に力が入りすぎ、という印象。道徳の教科書かケーモー系論壇誌のようだ。
もう少し気楽に楽しい内容のほうがエッセーらしいと思うが・・・。
誠実で等身大で真面目であることの素晴らしさ ★★★★☆
~一読して、まず感じたのは、年相応で等身大の、誠実な文章だなあということでした。
長い海外旅行や人生経験のなかで感じたこと、思ったことを、友人のくちから直接きいているような気分になることがあって、それが私には嬉しかったし、気持ちよかったです。
信頼できそうな友人の、まっすぐで心のこもった信用に足る話。それを酒でも飲みながら聞いている~~ような気分。
はっきりいって「おい、それは違うだろ」とツッコミを入れたくなるような部分もあったし、こんなことをいうのは、じつにじつにまことにすいませんが、年上のオヤジの私の目には「若いなあ」と思うところも、多々あった。もちろん、「すばらしいなあ、かなわないなあ」と感心するところも、あった。しかし書き手の未熟さも成熟した部分もふくめ~~て、「ありのまま」の等身大の著者が、そのまま本のなかで息づいているのが、とっても素晴らしい。
器用じゃなくて、よかったね。文章のテクが先行しなくて、よかったね。いや、皮肉じゃなくて、ほんとうに。
たくさん損をしたり失敗したりしながらも、うんざりするほどの回り道をしながらも、まっすぐに生きようとしているひとは、素晴らしいなあ。そして~~それを一生懸命に書いて、表現して、それがこういう本にまとまっているのは、素晴らしいなあと思いました。~
ほんわか鋭いエッセイ ★★★★★
めくるめくる日常の中で、私たちがさらりと流してしまいそうなことを
きっちりと鋭くとらえている。でも好感が持てるんです。
ああ、そういう考え方があるんだ。そうだよなぁ。
著者が素直な気分を書き綴っている分、こちらも素直に受け取れます。
彼女の人に対する視線は本当の意味で暖かい。

世に日常をつらつらと綴るエッセイは数あるけれども

これだけ普遍的なメッセージを持つものはそう無いと思います。
生きていくことの大変さと楽しさ、両方を教えてくれるようです。
オーバーかな。私はそう感じました。

女友達にも男友達にも薦めたいそんな本です。