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ピアニストという蛮族がいる (文春文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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面白すぎ ★★★★★
日々努力を続けるピアニストたちの、面白おかしくどこかずれてしまってる側面と素顔を、
エスプリの効いた見事な文章でつづって楽しませてくれる。そして日本における西洋音楽
導入期に活躍した人々にまつわる話などは、歴史としても文化論としても人物伝としても
面白く、考えさせられ、胸が痛み、また笑い転げた。

音楽を聴くのは素晴らしいことだが、音楽に関する質のよい書きものを読むのも、この上
ない楽しみだ。こういうすごい人がいるんだなぁ。中村紘子さん素敵すぎる。本の中で
「ゆめピアニストなぞ嫁にするものではない」などと書いているが、婿にもらってほしい
くらいだ。
めっちゃお薦め ★★★★★
めっちゃ面白いです。スリリングなピアニストの伝記映画の詰め合わせのような本で、超おすすめです。とくに、パデレフスキーのところ(「鍵盤のパトリオット」)は、超おすすめです。読むと元気が出ます。人生で夢を失いそうになっている人は、是非、この本のパデレフスキーのところを読んでください。
最後まで楽しめるエッセイ ★★★★★
音楽家、その中でも主に「ピアニスト」という種族について、中村紘子さんが自らの体験を交えながら語るエッセイ。
過去から現在にわたる古今東西のピアニストや音楽家について、彼ら(彼女)の様々な珍行、奇行を紹介しており、非常におもしろい内容でした。ホロヴィッツ、トスカニーニ、ルービンシュタイン、ラフマニノフ。。。いずれもその音楽は美しく華々しいものですが、一方でこんな変わった慣習や家族関係を持っていたのかと驚いてしまいました。
日本人初のピアニスト、久野久の生涯や、オーストラリアの大自然で幼少を過ごし、突然ピアノに目覚めたアイリーン・ジョイスなど、私の知らなかった音楽家のエピソードも数多くあり、彼女らの演奏がどのようなものだったのか非常に興味深く、またひと味違った目で、クラシック音楽を楽しめるようになる内容だと思います。
28736個のオタマジャクシを数えた中村紘子さん ★★★★★
「世界のピアニストには三種類しかいない。ユダヤ人とホモと下手糞だ」と語ったホロヴィッツを皮切りに、中村紘子さんが古今東西のピアニストにまつわる逸話を披露する。また、そればかりでなく、バッハ一家のお家事情から、ピアノを習ってみた日本の浄瑠璃師、ピアニストが乗り移った霊媒師にまで言及し、これでもかこれでもかと読む者を楽しませてくれる。

これらの内容は、中村さんによる綿密なリサーチと、ご自身が見聞きしたことに裏付けされているから、読んでおもしろいだけでなく、ピアノや音楽についての知識も深まる。音楽オンチの私でも、この本に登場する音楽家の作品を聞いてみたいと思うようになった。

以前、ピアノを弾きながら料理をしている紘子さんをテレビで拝見して感嘆した覚えがあるが(ピアノと料理の腕前+ユーモアに)、文才にまで恵まれているとは。多才な方だと脱帽。