日本で単行本化されている本は、そんなに多くありません。あまりにも攻撃的で、読んでいるこちらが居たたまれなくなる本も少なからずあります。病気になる前は少しアクがあり過ぎる人ち?ったように思います。
この本は、悪化する病状の進行をアパートや病室から報告したもので、彼女の死を予感させる最後の言葉で本は終わります。リアルタイムで朝日ジャーナルに連載されていたのだそうです。死を覚悟し、それを正面から見つめた冷静さに頭が下がります。自分の気持ちに正直に、積極的に生きなさいという、若い女性への最後のエールだったのでしょう。…と思っていたら、身近に彼女のファンだという男性が2人いて、これは訂正。いつまでも若さとタフネスを失わない人への、エール本でしょう。それにしても、惜しい人を亡くしたと思います。