大日本帝国の「皇軍」を「極悪非道の賊軍」とすべく言論統制を進めるGHQ。これに追従して「日本再建の第一歩は全国民による一億総懺悔だ」とする東久邇宮内閣の声明。この「一億総懺悔」は今にいたるまで日本の言論界を覆う暗雲となっている。
GHQの公用語「第三国人」で呼ばれた朝鮮人と台湾人の横暴ぶりも数々の事件を起こした。日共東大細胞が巻き起こす東大の学内紛争と戦う著者達の体験談も興味を引く。激動の昭和20年代を生きた著者の自分史であるとともに、興味あふれる現代史となっている。