元監察医で法医学の権威による人の死にまつわるトリビアの数々。
約１００近くもの項目が取り上げられていますが長くても４ページ、短いものでは１ページ程度でまとめられており大変読みやすい。
その分説明に物足りなさを覚える部分があるのも事実なのですが、
あくまで「読み物」として割り切る分にはサラッと読めて丁度いいかもしれませんね。

さて、「ヒトは、こんなことでしんでしまうのか」とタイトルにありますが、その「こんなこと」についての解説は
実は第１章「日常にひそむ死の危険」のみ。
以後、第２章「生と死の境界線」、第３章「意外な死の真相」、第４章「死の医学」では死に至る原因やそのプロセスが解説されております。

しかし読んでいると人体とはやはり「精密機械」なのだと認識させられます。
精密であるがゆえにわずかなことでも支障をきたす可能性があり、そこで対応を一歩間違えば文字通り回復不能のダメージを負ってしまうものなのですね。
そういう意味で注意を喚起させられるところも多々あるので読んで良かったとは思います。
ただ、結構悲惨な実例が延々と続くこともあって読み続けていると正直言って気が滅入ってしまいました。
別に遺体・死体に関して詳細な描写があるわけではないのですが非常にドライに解説される「死という現象」についての描写が逆にボディブローの様に徐々に効いてきました。
ちょっとゲンナリ（笑）。

死に関する雑学本です。
実用的でもなければ、啓蒙的でもありませんが、ただただ面白いです！

・パンの早食いで死ぬ
・飛び降り自殺の偽装はできない
・死んでも髪や爪が伸びるのはなぜ
など、

半分は面白く、半分はビビリながら読めます。
ただ友達や恋人に披露できるようなネタは少ないですが、、、

タイトルに惹かれて購入したが…
医学生でもわかるような初歩的な間違いと、都市伝説を鵜呑みにした記述に満ちあふれている。
「嚥下」を「えんか」と何回もルビをつけたり、「アナヒラキー・ショック」と記載していたり。
この人、本当に医者なのかと疑ってしまう。
結局信頼できるのは法医学的な記載の一部のみ。
ああ、御歳80に届こうとしている方の老害しか感じられなかった。

「ゲップを我慢して死ぬ」「尻を蹴られて死ぬ」「健康のための階段上りで死ぬ」など、普段死ぬとは思わないようなことで死の危険があるとは！「腹上死の年齢層」も、以外と若いのでビックリ！
他に「眠らないとどうなる？」「餓死するとき」「ショック死とは？」などなど、興味深い内容が盛りだくさんです。
説明もとてもわかりやすく、どんどん引き込まれて読んでいける本ですよ！
「こんなことで死なない」ためにも、是非おすすめします！

友達に薦められて読んでみたんですが､けっこう分かりやすく書いてあって内容も面白かったです。
自分は健康も兼ねてゴルフをやっているんですが､そのゴルフがスポーツの死因原因３位だという話には驚きました。
また、腹上死が年寄りでなく、30～40代に多いというのも意外な発見でした。
日々の生活の中に潜んでる死の危険っていっぱいあるんですね。これけっこう役にたつかも。買って損はないと思いますよ。