前半だけでよかった
★★☆☆☆
前半は、海の生き物たちのダイナミックな営みを紹介し、後半は文明の発達を批判しており、生物多様性が失われようとしている、本物の自然がなくなるのを覚悟しなければならないのだろうかと問うものとなっています。
テレビ番組でよくある、生き物の知られざる生態を知ることができたり、誕生や親子の愛など感動できるシーンを追った映像作品だと期待してしまいました。
前半はよいです。海の生き物の呼吸、波の音がリアルで、その場にいるような錯覚さえしました。(水の中ですが)イグアナが岩の上で勢ぞろいしていたり、群れをなして泳ぐクラゲやイワシ、猛スピードで泳ぐイルカの群れ、えさを求めて海に飛び込むアホウドリ、ウミガメの誕生、……。
宮沢りえのナレーションもマッチしていますし。
後半から、無性に気分が重くなってきて、観るのが嫌になってきました。人類は絶妙のバランスで保たれている海の中の生態系を破壊しているのは確かですが、それを問題提起し、危機感を生るのが狙いだったなら、前半部分だけでも十分伝わるのではないでしょうか。
コンセプトの無さがミスコンセプトを誘う映画
★★☆☆☆
全体のコンセプトが全く見えない。
海洋生物の生態を無視した編集で何を伝えるつもりなのだろうか?
1.カツオの群れが高速で移動しているシーンに続くのはイルカの群れが捕食のために水上を飛び跳ねているシーン。普通に見ればカツオはイルカから逃げているようにしか見えない。イルカがカツオのような大型魚類を補食するとは知らなかったので見入ってしまったが、実はこの二つのシーンは全く関係の無いものだった。
2.アシカが深い海から海面を目指して上昇している、海面に達したアシカの頭が移る次のシーンはなんと波打ち際、このシーンをつなげることに何の意味があるのだろうか?
このような連続性のないシーンが延々と展開されている。巨額の費用と膨大な時間を使っているのなら対象の生態を熟知した上でそこからメッセージを送るべきなのに、子供が見たらイルカはカツオを食べると思い込んでしまうようなミスコンセプトを送り出している。
中身が無いなら観光雑誌のようなひたすらきれいな画面を並べてくれればそれなりに満足するのに、全体は濁った色調で、はっとするような画面も出てこない。 おざなりに作られた前半から、とってつけたような動物愛護とエコロジーのお説教につながり、見ただけ時間の無駄だった。
今度はナショナルジオグラフィックスのDVDを見て、口直しをしなければ。
BGM(バックグラウンドムービー)
★★★★☆
確かに何カ所か難点がある作品。
せっかくの海、普段覗くことのできない深い海の底、
もう少し美しい色合いを期待していたけど、そこは減点対象。
必要以上に人間の意思?を感じさせる流れも減点対象。
最新の映像機器で自然のままの姿と色合い、それだけでよかったのに。
考え事をしたい時ミュートの状態で映像を流しています。
またなんとなくぼーっとしたい時はそれに自分のお気に入りの曲を流します。
クラシックはもちろん、ハードロックとの組み合わせが意外と良いのです。
BGM(バックグラウンドムービー)+BGM(バックグラウンドミュージック)の組み合わせは
ちょっとした癒しの空間と時間を作ってくれます。
宮沢りえさんのナレーション、声もとてもいいです。ただ一度通してみたら、
あとはしっかり見るというより、何となく流れていると心地よい、そんな映像です。
いいものはいい!
★★★★★
私はそんな宗教チックな映画とは思いませんでした。こちらのレビュー見てむちゃくちゃ買うのを悩みましたが、私はdeepblueよりこちらのが画像が綺麗で見やすかったです。ナレーションも宮沢りえさん凄く合っていて癒やされました。何も考えず、ただただぼーっと見るには素晴らしい映画です。ほんとに涼しくなる映像です。最近こういう感じの映画に親子でハマっているので、せっかくデッキがブルーレイなので、次はお試しのBBCのグレートネイチャーのブルーレイを買って鑑賞しようと思います。
海洋世界!
★★★★★
海洋ドキュメンタリー作品の中では、一番と言って良いほど壮大なスケールに仕上がっている今作。海を生きる様々な生き物の生態を知ることが出来るのはもちろんのこと、見ているだけでも涼しく感じるので、猛暑が続く今の時期には、正にピッタリ!映像もとてもきれいなので、自分だけの水族館といった感じもします。とても癒されます!!