女たち<デラックス・エディション>
価格: ¥3,800
『Some Girls』(邦題『女たち』)のミック・ジャガーほど、実生活とイメージとファンの想像の共通部分で音楽を仕上げたロック・スターは少ないだろう。ストーンズはまたもや全速力で駆け抜け、ジャガーはその鋭い目を自分自身と仲間たちのゴシップ欄的生活(チャック・ベリー風でいたずらっぽいブルースの哀愁もあるタイトル曲「Respectable」(邦題「リスペクタブル」))とミック自身の結婚の破綻(ミックの友人たちが彼を「Miss You」(邦題「ミス・ユー」)の歌詞にある「ミックに会いたくてたまらないプエルトリコの女の子たち」とくっつけようとしていたとき、当時の妻ビアンカはどこにいたんだろう?)、さらにクラブ・スタジオ54時代(事実上全部がここにあるとも言える)のニューヨーク社交界風俗と流行などに向けていた。キースの嘆きともいえる「Before They Make Me Run」(邦題「ビフォア・ゼイ・メイク・ミー・ラン」)も入り、ストーンズ最高のアルバムになっている。(Rickey Wright, Amazon.com)