風の扉
価格: ¥2,854
アコースティックサウンドで注目される女性ボーカリストのひとり、鈴木祥子のサードアルバム。いわゆるシンガー・ソングライターにありがちな、言葉に流れたメロディラインではなく、パーカッション奏者でもある彼女ならではのリズム感が新鮮だ。
サウンドは初めてシンセサイザーを使っているにもかかわらず、決して機械的な印象を与えず、音色の幅を広げる効果をもたらしている。10曲中6曲を作詞している川村真澄のひんやりとした孤独の中での存在感と、さみしそうでいながらシンのしっかりしたボーカルが噛み合って、確かな成長を感じさせる出来栄えだ。(堤 昌司)