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ヴェルディ「仮面舞踏会」(3幕6場) [DVD]

価格: ¥5,775
カテゴリ: DVD
ブランド: キングレコード
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キャストの歌唱力は抜群 ★★★★☆
キャスト陣の歌唱力が、全体的に高い気がしました。

しかし、オケはバラバラな箇所もありますし、合唱団も走っている部分があります。

舞台装置は適当です。普通の劇場ですので、華やかさはありません。


キャストの歌唱力を重視するならば、買いだと思います。
声の饗宴 ★★★★☆
NHKのイタリア・オペラ・シリーズは、私が学校にも通っていなかった頃のもので、
実際に見に行ったりテレビで中継を見たりして体験した人とは大きな差があります。
しかしこうして見てみると、すべてにおいて確かに大時代的な要素はあるのですが、
声の饗宴と言う意味で、本当に素晴らしいものだと思います。
端役に至るまでイタリア人を配置し、どの声もさすがに本場の深い響きのあるもので、
舞台で一緒に歌う機会のあった人たちにとって、本当に勉強の場になったことでしょう。

一番素晴らしいのはベルゴンツィです。レコードではよく知っていて、
高貴な声の響きは、他の有名テノールの華やかさはないものの、ぞくぞくするものですし、
よくオペラを知っておられ、歌いこなし方や身のこなし方がばっちり板についています。
漁師の格好をした時は少し間抜けな感じもしますが、それでも歌は素晴らしいです。
レナートのザナージが、明るいハイ・バリトンの美しい声で感激します。
名前もあまり知らない人ですが、主役級を取るだけあって、イタリアの声が堪能できます。
ステッラは、グラモフォンのレコード「ドン・カルロ」でしか知りませんでしたが、
その時からノーブルな声と歌い回しが好きな歌手でした。
見た目もとても上品でこの役にぴったりだと思いますが、
現代の歌から見ると、ほとんどスピントな声で歌ってのけていて、
そのスタミナと声の美しさには深く感動するものの、
全曲を通して見ると、いくぶん一本調子的なところが残念です。
グリエルミのオスカルは、最初は日本人かと思う顔立ちでしたが、
難しいカンツォネッタをよく響かせてうたっていて、とても好感を持ちました。

当時の録音状況が悪かったのでしょうが、トゥッティになるとまったく弦が聞こえず、
全体的にもテンポのずれを感じてしまうオーケストラは残念でした。
演出や舞台衣裳も現代の華麗さはなく、どことなく学芸会的な感じがしますが、
それでもこのビデオの一番の魅力は溢れんばかりのイタリアの声だと思います。