「まほろまてぃっく」のクライマックスは、まほろがどのように最後の時を迎えるか、もしくは最後の時はどうなるのか、だと思って疑いませんでした。今でもそう思っています。
ところが、その部分は保留のままで、別のエピソードをクライマックスに持ってきて終了してしまいました。まるで連載漫画が打ち切りを想定した上で一旦話をまとめたように感じます。売れた時に続けられる余地を持たせたような格好。
12話を観終えた後、第二期シリーズがスタートすることを知りました。
12話まででは収まりきらなかった部分を第二期に、というのなら理解もできるのですが、時間を持て余しているように見える部分も多々あり、12話で完結しなかったことには不満が残ります。
私の「まほろまてぃっく」は、12話では終わりませんでした。
全部が戦闘シーンで埋められているわけではなく、式条先生の登場シーンが脈絡なくはさみ込まれていることによって、逆にまほろさんたちのいる場所以外では、同じ時刻に日常の生活が存在していることが示されたりもしています。(そしてこのことで、これが(単なる?)戦闘ものアニメではなく、「まほろまてぃっく」のなかの一部分であることが示されてもいます。)
真夜中に目を覚まして戦闘の場所にかけつけた優さん。優さんに手を両げたリューガに対して、戦術を変えることにしたまほろさん。そして、そして……。
11話の始めの方で、リューガを生み出した異星文明「セイント」は、本当は戦いを望んではおらず、また、リューガたち戦闘用アンドロイドに「心」を残したことが、リューガの仲間の独白という形で描かれています。そこで描かれたことが、あるいは、最終的にあの形での戦闘の終結を導いたのかもしれません。
映像特典は、まほろさん役の川澄綾子さんと優さん役の瀧本富士子さんの対談。お二人とも、最終話の最後のシーン(戦闘シーンよりも後、まほろ
さんと優さんが2人きりのシーン)が、シリーズ全編をとおしていちばん
思い出に残ったと言っています。
ご自身の目で、お二人も勧めるシリーズの結末。そこへ行くまでの激烈な戦闘シーンを確かめてみてください。