多くの人に評価高く、絶賛される「サイカノ」。
戦争と、地球の終わり、最終兵器の彼女、という究極の状態が作られているが、割とすんなり観れた作品でした。
ただ私としては、ファンの方には大変申し訳なくも、何だかイマイチでした。
主人公ちせはとても純粋で、一途なのですが、アニメでは「何故こんなにシュウジが好きなのか」という前振りがないので、
それに共感できないと感情移入が非常に難しいと思いました。
主人公がひたすら「シュウちゃん、シュウちゃん‥」と
「ごめんね」なので、下手をすると冷ややかにみてしまい兼ねない感じです。

私は絶賛されている評価ばかり見ていたので、かなり期待してしまっていたので、その分評価が辛くなってしまいましたが、
「二人の純愛」を観たいという人にはいいかもしれません。

たくさんの回り道を経て、ようやくお互いを分かり合えた最終巻。絶対に避けられなくなってしまった運命を受け入れ、それでも想いを貫く姿に感動しました。自己満足かもしれないけど、恋愛ってこういういいものなんだなぁと思いました。互いを分かろうとしてもなかなかそれが出来ずにもやもやしたり、それでも一生懸命恋していったり…
誰かを本気で好きになる良さを教えてくれる作品だと思いました。

巷で「セカイ系」と呼ばれている、ちせとシュウジの選択が世界そのものに影響を与える物語。
主人公達に感情移入出来れば感動出来るのかもしれない。
一つ距離を置いて見ていると、ただ気恥ずかしいだけのバカップルの妄想おままごと。
普通に見れるけど、そんなに面白くも無かった。

最終兵器彼女の完結編です。
原作が好きな人が多くいらっしゃるのに対して
僕はアニメ版が好きです。

原作の性描写も、とてもうまく表現していました。
ヒロイン「ちせ」の声がとてもかわいい。（声・折笠富美子）

それからこの作品は「戦争」というものが、いかに「愚かでくだらない」
という事を主張していて好感が持てます！

戦争なんてイイコト１つないよ～

最終回のラストに流れる「サヨナラ」がとてもよく
泣いてしまいました。

観てない方、是非ごらんください！

この物語では実にたくさんの人が死んでゆくが、カッコよく死んだり、美しく死んだりする者は一人も出てこない。みな「最後の最後まで」生きよう、恋しようともがき、苦しむ。ラブストーリーだけど、恋することと同じに、あるいはそれ以上に、生きることを描いているように思える。だから、結末はあまりに悲しくて救いが無いけれど、それでも「よかったね」という思いが溢れてくるのか。深く心を揺さぶられる作品だ。