日本独自2DVD仕様
★★★★★
帯によると、
A. ドキュメンタリーには必須の日本語字幕
B. 楽曲には対訳字幕
C. 歌詞・対訳・解説つき(*日本盤のみに歌詞が入っております)
D. 24ページ・カラーブックレット封入
E. 日本盤のみ2DVD仕様
だそうです。
ディスク1は、108分。ディスク2は、61分。
まちがってまず、ディスク2から見ました。鳴り物入りでデビューしながら、ヨーロッパでは受け入れられたものの、でも、アメリカでは『グレース』が期待通りの売り上げを記録できずに悩んでいたこと、でも、だからといって最後の水死は自殺ではないことなどが多くの関係者の証言によって明らかにされます。まちがってこっちのほうから見ましたが、とはいえ、見終えた後、静かな感動があり、ディスク1を見たり、すでにGrace (Legacy Edition)をもっているに加え、グレース+EPsまでも買ったりするにあたっては、よかったと思います。
ディスク2は、時折曲前にジェフのインタヴューが差し挟まれます。それがじゃまなら、パフォーマンス・オンリーにもできます。ミュージシャンでも口パク、あてぶりの多いTVパフォーマンスですが、でも、さすがそれはありませんでした。「ハレルヤ」のパフォーマンスを日本のMTVが収録していたのは、いい仕事をしたと思います。
動くジェフバックリィ
★★★★★
ジェフをリアルタイムで観た人が羨ましいです。
なんて美しいんだろう。
『Lover,you should've come over』
マジで泣けます。
すべてが素晴らしい。
★★★★★
1995年1月31日日本青年館で観たライブが忘れられません。あれからどれだけのものを失ったのかはかり知れません。素晴らしい思い出が蘇ります。一緒にライブに行った父も他界しハレルヤが素晴らしい贈り物となりました。ありがとう。そして安らかに。
ジェフが伝えたかった「Grace」とは?
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ジェフが傑作アルバム「グレース」を引っ下げ、世界各地のTVやフェスティバルで行ったライブ映像に、インタビューを挟み込んだ「Around The World」と、04年に公開された、デビューから事故死まで、本人や関係者へのインタビューで綴るドキュメンタリー映画「Amazing Grace」の2枚組。日本盤独自仕様でもちろん字幕付き!日本側スタッフは相変わらずいい仕事しています。
US盤は(1)「Around The World」DVD単独、(2)「Around The World」DVDに、ライブ音源のみのCDが付いた通常版に、(3)その(2)に「Amazing Grace」が付いたDX版の3種類で発売。つまり日本盤ではCDは入手できません。
「Around The World」は、世界各地、どんな場所でも常に己の魂に忠実なジェフとそのバンドの姿を捉えている。以前出たDVD「Live in Chicago」も素晴らしかったけど、色んな表情とバンドの成長をも感じとれる今作もまた素晴らしい。BBCで「ティム・バックリーの…」と紹介されちゃた時のリアクションや、名曲「ハレルヤ」が日本公演だったりと見どころ一杯だし、インタビューをカットして、ライブだけ見れる機能もついて、至れり尽くせり。
それよりも「Amazing Grace」!全編で60分のドキュメンタリーなんだけど、これは必見!母・メアリーやバンド・メンバーなど関係者へのインタビューと貴重な映像を駆使して、たった4年という短い活動を通じて、単なるアルバムタイトル曲というだけでなく、彼がいかに「Grace」という“概念”そのものを大切にし、伝えようとしてきたか、その意図するところの普遍性を再認識させてくれる、秀逸な作品だね。
それにしても、水面に太陽の光が降り注ぐ、穏やかなウルフ・リバーの映像を見ちゃうと、胸が締めつけらやるせない。スキッドロウのセバスチャン・バックは、ジェフの悲報を耳にして、居てもたってもいられなくなり、息子を連れて「Sin-e」で一晩中歌っていたそうだ。気持ち、わかるなぁ…。
「グレース」しかない
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存命していたなら、新作もきけたし、ライブを観ることもできる。
でも、彼は死んでしまったから私達が聴ける唯一の完成されたスタジオ録音は「グレース」だけ。死後に発売されたものはすべて「グレース」に繋がっていると思う。たった一枚のアルバムしか残してくれなかったことを哀しく思うときがあるけれど、このDVDでまた更に「グレース」を深く楽しめる。
海外盤は日本盤よりディスクが1枚多い。DISC1のDVDと同じ内容の音声にボーナス・トラックを追加したCDがついているとのこと。しかし日本盤で充分。字幕がついているのが嬉しい(字幕なしで理解できたらもっと嬉しいが)。CDをつけていたら更に価格があがっただろうと思う。CDを削ったレコード会社に感謝。