最高のライブ盤
★★★★★
大阪でのライブでのあの神々しい光に包まれたような
彼の姿は忘れる事はできません。。
どれだけ月日がたっても、神戸での震災について触れた後に、
聴いたハレルヤは永遠に宝物です。。
改めて、ソロのライブ盤を聴いてみると
この声、ギターの音、の鳴ってる空間が
たまらなく好きです。
彼の魅力はもしかしたら
ソロの方が輝いているような気がします。
彼のお母さんのメッセージも暖かくて素敵です。
赤裸々に紡がれた、ありし日の魂の記録・・・
★★★★☆
ジェフがあの名作「Grace」をリリースする前、ウォーミングアップ代わりにミニライブアルバムが企画されたが、その際のライブの全貌がこれ。ジェフのホームグラウンドとも言える、NYのカフェ「Sin-e」での、たった一人の弾き語りライブ(写真でもわかるけど、客席が近い!)。後の「Grace」にも収められる楽曲にプラスして、ディラン、ザ・バンド、ZEP、N・シモンといったアーチストのカバーも披露。これがまた、完全に自分のものに昇華させていて、とにかく素晴らしいの一言。
しかし、このボーカルの表現力は凄いね!「天才」なんて言葉、そう易々とは使いたくないんだけど、弾き語りのみで2枚組160分を一気に聴かせてしまうなんて。そう、力強くも繊細で、ピュアなのに、色気も艶も毒もあり、天にも昇るよなハイトーンから、アヴァンギャルドなシャウトに至るまで、それこそ変幻自在のボーカリゼーションの極致を体験できる、とてつもないライブですよ!ほんと、レビュー書きながら、自分のボキャブラリーの無さが情けない…。
このライブ、曲間のお喋りから、細かな息遣いまで、この20歳台半ばの若き天才の、ありし日の姿を余すことなく伝えてくれる。そう、ジェフの虜になった人には堪らない内容なんだけど、客観的にみれば、ジェフ初心者にとってはやや“冗長”かもしれない。なので、ジェフをこれから体験しようとするならば、まずは「Grace」を聴いた方がいい。★4つにしたのはそれが理由。もちろん、「Grace」を気に入ってくれた人なら、文句なしに一生の宝になると思いますよ。(なおジェフの作品は日本盤にしか歌詞カードがつかないので、充実のライナーノート含めて、日本盤をお勧めします。)
このアルバム、音楽のすべてである。
★★★★★
僕は、ライブ盤というものが好きで、ジャンルを問わずたくさん聴いてきたが、
この"Live at Sin-e"より奥深いライブは存在しないと断言していい。
エヴァンスのヴィレッジバンガードの一夜も、クラプトンのアンプラグドも、
このジェフのライブの前では霞む。
何故か。それはジェフのこのライブはまさに一曲一曲が一つの世界を作り上げているからである。
数多く"アーティスト"と呼ばれる人々がいるが、彼らが作っているのは"曲"である。だがジェフは"世界"を作ってしまった。
2枚目の"If you see her say hello"はボブディランのカバーだが、これは、僕が知るなかで最も美しいラブソングである。この曲のギターが素晴らしく"世界"を感じさせるのだ。想いを乗せているなんていうものではなく、PVのようなものが頭の中にイメージで湧いてくるのだ。アルプスの寒さと美しい風景の中、元カノを想う元カレの想いと詩が蝶になって、タンジールにいる元カノに届くような。
同じく2枚目14曲目の"sweet thing"では、ただただ幸せになれる。途中4分あたりから入るギターのリフが、恋人との、霧の中の濡れた芝での甘い記憶を僕に見せてくれるようで、寝る前にこの曲を聴くとすごいぐっすり寝れる。
僕はこのアルバムを二年前に買って、未だにほぼ毎日寝る前に聴いている。聴く度に新たな発見がある。気分によっては最高に一体になれるし、そのまま素通りして寝てしまう事もある。
だが寝る前はこのアルバムで無いとダメなのだ。これをかけるとなにか暖かみのある夜がふっと訪れる。あの酒場がそのまま家にやってきたような。
幸せに包まれて寝たいなら買ってみて欲しい。後悔はしない。
途上の天才
★★★★★
このコンサートのクオリティがどうこう言うのすら、愚かしい気がしてならない。
彼のオリジナルこそ少ないものの、このアルバムを聴けば
グレイスでカヴァーしていた
ハレルヤやライラックワインの様に、
いかにジェフがカヴァー、アレンジが巧いのかよくわかると思う。
オリジナルでも歌い方から、
まだ模索中という感じは当然あるが、彼があんなにものびのびと歌っている
天性の才能を持った男が、まるで少年の如く、 無邪気に。
ギターとジェフと、観客のまばらな歓声。
どの音も優しい空気に包まれて、ゆっくりとした心地いい時間が流れている
こんなコンサートを見ることが私の理想であり夢である。出来すぎたライブがそんなに素晴らしいだろうか?
アーティストに観客がクオリティを求めるのは当然の事だ
しかし、彼は例外的
もし私がジェフの母親だったとしても、このアルバムをリリースしたかっただろう。
だって彼愛くるしいもの
彼は最高だけど、まだまだ成長途中?
★★★☆☆
Jeff Buckelyのメジャーデビュー以前の音源。Jeffが一体どんな人物だったか、
どんなライヴを展開していたか知るには重要な作品です。しかし冷静な目で
見ればスタジオ盤の声の方がもっと透き通っていて好きです。Hallelujahも
スタジオ盤の方が好きです。MCではスメルズ〜のフレーズを弾いたり本当に
気さくですね〜。Way Young Lovers Doの表現力もハンパない。ですが、スタジオ
盤の完成度を考えるとどうにも腑に落ちません。やっぱりこの頃は試行錯誤して
たって事なんでしょうか?本人もEP盤は廃盤にしてくれって頼んでたみたいで
すし、インタビューでは世に出すレベルじゃないみたいな事言ってますし。
でも彼のひとつのライヴとしてはとても微笑ましい内容です。本当に音楽を
楽しんでいるし、どんなライヴよりも自由に生きてる。これがまさに「ライヴ」
すなわち生きるっていう内容に相応しい。
完成度を求めてるのは彼の作品だからこそかな。
Sin-eの音源はまだあるって情報があるんですが(本当かどうかわからないけど)
そちらも聞いてみたいです。お母さん出し惜しみしないで、ライヴ音源もっと
出してください。