ガーシュウィン・ワールド
価格: ¥2,455
1898年生まれのジョージ・ガーシュウィン。アメリカが生んだこの偉大な作曲家の生誕百年を祝うにあたって、ハービー・ハンコックは『ガーシュウィン・ワールド』という名のアルバムを企画した。ジョージ・ガーシュウィン作品集は過去にも多くのジャズメンがリリースしているが、ハンコックはガーシュウィンと親しかったとされる作曲家たちの曲も加えながらも、ひと味もふた味も違う「ガーシュウィン・ソング・ブック」を作り上げた。さまざまなジャンルから、多彩なミュージシャンを集め、いろいろな編成・アイデアで聴かせるが、「ガーシュウィン」というキーワードのもとに統一感のあるアルバムになっている。
ジョニ・ミッチェルがジャズ・シンガーとしても相当の実力であることを示す<10>にスティーヴィー・ワンダーのハーモニカが入っていたり、キャスリーン・バトルが歌った<12>、オルフェウス室内管弦楽団との共演など聴きどころたっぷり。ストライド・ピアノの名手ジェームス・P・ジョンソンの<7>はチック・コリアとのデュオ。(高木宏真)