スティーヴン・スピルバーグ監督の大ヒット作の後を受けて4年後に製作・公開された第2弾。海を怖がるブロディ署長役のロイ・シャイダーと署長夫人エレン役のロレイン・ゲイリー、ボーン市長のマーレイ・ハミルトンらは前作と同じ役で再登場。
   サメ退治に向かう3人のキャラクターの対比が絶妙な味わいを見せていた『ジョーズ』の続編となる『ジョーズ2』では、ストーリーの中心をブロディ署長だけに絞り、前作より彼のキャラクターを丁寧に描いている。一方でブロディと戦うサメの恐怖描写もパワーアップしており、海面に降りたすきを狙い水中から襲撃してヘリコプターを破壊するなど、今回のキラー・シャークはなかなかの知能犯。恐怖映画の続編という、創作が難しいジャンルとしては、まずは楽しめる仕上がりになった。（斉藤守彦）