ニトロ・バーニン・ファニー・ダディ
価格: ¥1,847
ビッグ・バンドを率いるオーケストラ名義の活動も軌道に乗せ、ツアー、レコーディングにと多忙を極めているブライアン・セッツァー。しかし彼の表現欲求はとどまることを知らず、15年ぶりにソロ名義のアルバムを作り上げてしまった。ソロ名義と聞き、ストレイ・キャッツ解散後、発表した2枚のソロ・アルバムでアプローチしたロック路線を期待もしたけれど、実際は自身を含むトリオによるロックンロール作品だった。ブルース、カントリー、ドゥー・ワップ、ロカビリーなど、ルーツ・ミュージックに根ざした多彩な楽曲と饒舌なギター・プレイがたっぷり堪能できる。同じトリオ編成だった68カムバック・スペシャルとの違いをあえて探り出すとすれば、ソングライティングに、より重きを置いているということ、か。(山口智男)