起承転結がはっきりしていて、ストーリーがわかりやすい。最初はひたすら歌！で始まり、
「南三条」でシンガーが主人公の美（メイ）に変身して自然にストーリーに切り替わっていく
ので、夜会DVD初心者の私でもすんなりと入り込める構成でした。
　ストーリーを凝縮した書下ろし曲あり、お馴染みの曲がオリジナルと違った歌詞になっていたりと、
歌詞ブックレットを読んでいるだけでも堪能できますが、あまりじっくり読んでしまうと、展開が見えてしまうので、その点はちょっと物足りないかも。
　「あり、か」は母になりすまして玉の輿に乗った母の友人を替え歌っぽく皮肉っていて、シリアスなはずなのにコミカルな仕上がり。
「縁」、「誕生」では「“あなた”→“貴女”」と表記を変えることで、より対象を具体化しており、こんな所にも彼女の言葉（活字）に対するディテールのこだわりを感じます。
　最後の「生きていくおまえ」から「誕生」への流れで、絶唱の中、真実が明かされていくシーンの盛り上がりは最高です。
　余談ですが、みゆきさんのメイド姿、とても可愛らしくて萌えます(^^)。10年以上前の作品ですが、結構タイムリーかも。

復讐をもって
手にするものは
果たして何か。

そのことを深く考えさせられる作品。

負の感情を歌うシンガーの場面から始まるあたり、
なかなか難しいが、意味深長である。

歌詞をよ～く追わなければならない分
気力は使うが

その価値はある。

夜会初心者にも
おすすめの作品だと私は思ふ。

幼い頃に母に眠り薬を飲ませて、
自分が母になりすまして大金持ちの家の女主人となり
幸せな日々をおくっている母の友人。
母は不幸な運命をたどり亡くなってしまった。
娘はその家のメイドとして働き、少しずつ、すこしずつ
母の代わりに復讐をとげようとするのだが...。
その先にあるものは...。

中島みゆきがオリジナルストーリーに過去の作品を載せた構成を組み、
新曲を織り交ぜた1994年の「夜会」作品のＤＶＤ化です。
「きっと愛を見つけてよ、本当の愛を見つけてよ　生きて行くおまえ」
という歌詞のフレーズが頭から離れません。

今まで観た夜会のなかでは全体の構成力や展開がちょっと弱い印象でした。また、個人的には好きな曲が少ないのもあったかもしれませんが、「誕生」などはCDの方が感動できます。ここで歌われている曲がお好きな方にはよろしいのではないでしょうか？

素敵です。私が大好きな曲がたくさん入っている。
前回までの夜会とは一味違う。
ストーリーもかなりしっかりしているし表現力豊かなみゆきさんに会える。
終盤の「誕生」の娘と母親の表現が抜群。
同じ歌なのにこうも歌い方を変えることが出来るのかと感心してしまう。
類まれな歌唱力+表現力があるからだろう！