本作の全29曲には、さまざまな音楽的ルーツを持つアーティストがゲストとして集まっている。ボビー・マクファーリン、ブランフォード・マルサリス、ニッケル・クリーク、ザ・チーフタンズ、フレックのニュー・グラス・リヴァイヴァル時代のバンド仲間サム・ブッシュ、トゥバ出身ののど歌シンガーであるコンガルオール・オンダールなどなど。なかでもおそらく最も興味深いゲストは、いくつもの曲でテルミンを弾いているパメリア・カースティンと、ハワイ出身の若く非凡なウクレレ奏者ジェイク・シマブクロだ。本作の音楽は、実験的な音の構成、複雑なハーモニー、手の込んだリズム、魅力的なメロディーを、鮮やかな演奏技術で組みあわせている。
ベラ・フレック&ザ・フレックトーンズは生真面目なミュージシャンではあるが、彼らの音楽には喜びがこめられていて重苦しさなどどこにもない。(Michael Simmons, Amazon.com)