今や日本では300万人に迫るという“派遣社員”。彼(彼女)らなくして現代の企業は成り立たないと言っていいかもしれません。そんな時代に現れた超人的なスキルをもった“スーパーハケン”を主人公としたドラマ『ハケンの品格』が、日本テレビ系にて'07年1月から3月にかけて放送され好評を博しました。主演は好感度抜群の女優、篠原涼子。脚本は同じ篠原の主演で、働く30代OLを描き評判を呼んだ『anego〔アネゴ〕』('05年)の中園ミホと、強力コンビが復活。今回も平均視聴率20.1%(最終回は26.0%)という高い数字を叩き出し、話題をさらうドラマとなりました。そんな『ハケンの品格』がDVD-BOXになりました! ストーリー ある大手総合食品会社に凄腕のナゾの派遣社員・大前春子(篠原涼子)がやって来た。 多岐にわたる資格やスキルを持つ春子は、頭のキレも行動力も抜群。 しかし、春子は独特のクールな美学を持っており、これが原因で周りの人たちとのトラブルを起こすこともしばしば。 果たして、一風変わった春子の働きぶりとは?そして、スーパーハケン社員・春子の出現で、周囲の人間たちはどのように変わっていくのか…。 # 1 スーパー派遣登場! # 2 プライドとホッチキス # 3 社員の友情 ハケンの仁義 # 4 恋とお時給 # 5 お時給インベーダーVSナマコ大先輩 # 6 涙の残業バレンタイン # 7 企画コンペに恋は厳禁! # 8 派遣にプロポーズ!? # 9 スーパーハケンの過去 #10 契約終了!!スーパー派遣 最後のスキル キャスト 篠原涼子 加藤あい 小泉孝太郎 大泉 洋 勝地 涼 板谷由夏 安田 顕 城田 優 上地雄輔 小松政夫 白川由美 松方弘樹 スタッフ 脚本/中園ミホ 音楽/菅野祐悟 主題歌/中島美嘉「見えない星」 (ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ) プロデューサー/櫨山裕子、内山雅博 演出/南雲聖一(#1・2・3・6・8・10)、佐藤東弥(#4・7)、 茂山佳則(#5)、吉野洋(#9) 技術協力/NTV映像センター 日本テレビアート 美術協力/日本テレビアート 制作協力/オフィスクレッシェンド 製作著作/日本テレビ ストーリー
『働きマン』と共に、こういう社会に甘えない姿勢の仕事人を描いたドラマを作らせたら上手い!
★★★★☆
ドラマは選り好みが激しいんですが、このドラマは毎回楽しめました。
いや、荒唐無稽というか、こんな何でもかんでも出来ちゃう派遣なんかいないだろう!って感じなんですが、それが意外と楽しめた。
このドラマを観るまで、小泉孝太郎を役者としては評価してなかったんですが、「割と良いじゃん」と思えました。
仕事バリバリで野心家的な役柄の大泉さんとの、性格の違うコンビというのが上手くいってます。
派遣社員VS正社員という括りで語られがちですが、本来伝えたいテーマというのは、スーパー派遣とはいかないまでも、会社や社会や自分に甘えず、スキルを上げて、『自分がどういう仕事をし、どう生活していきたいか』というポリシーをしっかり持っていくことが大事だ・・・ということではなかったかと思います。
毎回社内で巻き起こる問題をコミカルな味付けで解決して行きますが、「仕事をする者の意識とは」という問題提起がなされてると思う。
大前ハルコさんのようなポリシーとスキルを持った派遣さんがいるとしたら、
たぶん100年に一度の(マスコミの表現が正しいんだとしたら)大不況だろうが1000年に一度のギガ不況だろうが、颯爽と生き残っていくだろう。
あまり表情も無く黙々と仕事をこなして行く大前さんが時折見せる微笑みとか、結構印象的です。
難を言えばキャラクターが現実離れし過ぎちゃったかな・・というところ(コメディー風味なんだし、そこはあまり厳しく観ませんが)
くれぐれも大前さんに憧れないで…
★★★★★
面白かったです。
但し、作品に影響を受け、主人公のような
カッコイイ!ハケン社員を目指してはいけません。
実際、あれだけ資格を取得しているのであれば、
本当の技術を磨く期間などないはずで、
中途半端で役に立たない資格マニアの
類に入ってしまうおそれがあるからです。
世の中、不況となり、正社員での採用を目指し、
資格取得に走る方向にあるようですが、
仕事の本質はスキルです!技術です!
コミュニケーション能力ですよ!
ドラマは面白かったですが、主人公の彼女は特別です!
決してマネをすることのないように…
土台次のドラマまでの繋ぎなのか?
★★★☆☆
昨今の会社の体質、派遣の待遇、終身雇用年功序列が消えても未だに会社に寄生して生きる
正社員。
そんな会社の派遣としてやってきたスキルバリバリで他人と馴れ合わず、自分の生き方をどんな時にも貫くスーパー派遣大前春子(篠原涼子)が毎度お約束の様に起こるトラブルをその多種多様な資格とスキルで解決していく電車○のような"こんなことありえねー"的お話です。
ジャンルとしてはバラエティドラマですかね?ストーリー展開は一話完結が基本で、名探偵○ナンのようにお決まりなんですが、主役以外の脇役も個性的で面白く、恋愛あり、人情あり、人の成長あり、会社と言う空間で正社員と派遣の十人十色な思いや思惑が展開していて観ていて飽きませんでした(特に大泉洋との掛け合いがイイ)。
では何故☆3つなのか?それは9-10話を見ればなんとなく納得出来るかと。
もっとそれぞれの登場人物の過去や心理描写を深く掘り下げて、映像にして欲しかったですね、特に主人公の過去やハケンで居る動機などが余りにも端折られ過ぎて、9話以降の展開は興醒めもいい所だったので本来なら☆4は上げたかったけど3つ、所詮"次のドラマへの間繋ぎドラマ"というカンジが滲み出ていてなんか全話観た後空しくなりました。
でも同篠原涼子主演の某刑事ドラマよりはイイですけどね。
おもしろ過ぎる!
★★★★★
このドラマ、リアルタイム放送ではバレンタインデーの回しか見て無かったのですが、レンタルしてみたらハマってしまい、即購入しました〜!リアルタイム放送でも見たかったです。ハケンと正社員のバトル楽しくて毎回大笑いでした!是非とも続編お願いします(>人<)
春子の生き方=新しい被雇用者の生き方!?
★★★★★
もう今の日本企業にはかつての慣行であった「終身雇用」「年功序列」もない。企業の都合の良いところだけ残して「サービス残業」「休日出勤」が残っている。「能力主義」も本人がつまずくまで永遠にハードルを上げられる。そうした良いとこ取りし続ける日本企業に対して被雇用者の出した1つの答えが大前春子の生き方ではないかと思います。
今の日本企業は景気が良くなっと言っても世界的競争に勝ち残るために賃金も上げれず、サービス残業は続き「失われた10年」との違いは何だろうと思うことがあります。東海林・里中主任ももはや盲目的に会社に忠誠を誓いきれないことも分かっているし、より結果が重視され場合によっては突然のリストラもこれからは覚悟しなければいけなくなるだろうというも薄々覚悟して働いてます。例え部長であっても1つの歯車として候補に上げられる時代です。「会社は仲良しクラブではない。利益を上げるための集団。」
そういった現実で春子の生き方にはカタルシスを覚えます。但しこの生き方も余程実績がないと35歳派遣定年説に潰されてしまう。春子に似て否なる「資格サーファー」もいるが実績を伴わない「資格」ではやはり実践経験豊富な方を採用します。資格だけでなくプレゼンテーション能力も必要です。
これから少子化が一層進むと会社の組織空洞化を避けるためにも人材の補充を行っていかなければならなし、特に若い労働力は賃金も安く組織安定のためにも「社員様」と呼ばれる時代が来るかもしれなません。
だが依然、世界的競争に勝ち残るためコスト節約は常に必要になり派遣やアウトソーシングは残るでしょう。本物の「大前春子登場」も夢ではないかも知れません。
映画版も楽しみです。