小銃関連の入門書
★★★★★
幕末から終戦までの小火器、特に小銃や拳銃の兵器輸入から開発までを図版や写真を駆使した解説書。
この〜入門シリーズは、単行本としてのリーズナブルさと分かりやすさが特徴でもあるが、今回は火縄銃から始まり、西洋の戦争変遷からくる小火器の発展も述べられているので、銃の発達史として読んでも分かりやすい。幕末に輸入された銃を基に、どのように国産化されたのか、そしてどのように正式採用に至ったのか。過酷な条件下で、銃を何千発も試し撃ちしてテストを繰り返すなどの逸話など、正式採用させるまでの過程はおもしろかったが、太平洋戦争開戦前に38式歩兵銃から99式歩兵銃に切り替わる際の問題点(口径など補給の問題)が克服できなかった点など、開戦前から問題点があった点など気になる。
更に、支援兵器としての重機関銃や軽機関銃の生産性の悪さを見ると、旧日本軍の体質だけではい、日本という国の問題が煤けてみえるようであった。
コストパフォーマンスのとても高い本
★★★★☆
とにかく、この値段でこの内容なら損はないとしか言いようがありません。
火器開発データベースとしてだけではなく
読み物としても、とても楽しめます
惜しむらくは自衛隊についての記述も欲しかったのですが。
日本軍の歩兵兵器史が知りたければ
★★★★★
まずこの本を手に取ることをお勧めする。
日本で軍と呼ばれた組織(自衛隊は軍隊ではないので掲載されていませんw)が装備したほぼすべての火器に関する開発史を中心とした微に入り細を穿った本である。というか、日本軍の兵器資料中市販のものでは図版も多く最高といっていいであろう。
写真資料については文庫本ゆえにいささか鮮明さなどで弱いが、大概はネット検索で一発ポンであるしそれがいやならビジュアル面で優れたB4版の日本軍兵器資料集がいくつかあるのでそれをあたればよい。
ここから技術に対する知識をさらに深めたければ国立公文書館のアーカイブを、運用について知りたければ元兵士の戦記モノや国会図書館のネットアーカイブで各種操典(軍のマニュアル)その他を読めばよいであろう。
とにかく、「まずここから」といった本である。
これで一端の拳銃マニアかな
★★★★☆
鉄砲の伝来から始まり、小銃・拳銃・機関銃を個別に解説しています。
写真・図解を交えながら詳しく解説しています。内容は可成り固い本ですが、初心者でも理解出来る範囲です。上級者が読んでも損はないと思います。