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金融工学入門

価格: ¥9,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東洋経済新報社
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初学者には難しいかもしれませんが良書です ★★★★★
本書は,統計学が専門の先生によって書かれた金融工学の入門書ですが,本当の入門者には辛いと思います。大学の教養レベルで問題ないのですが,数学と(特に)統計学を勉強していないと本書の良さが分からず,「どこが入門書だ!」というストレスだけが溜まり,途中で放棄しそうな気がします。

ファイナンスや統計学を少し勉強して,もっとしっかり理解したいという学部上級生やこの分野を専攻していない大学院生,社会人大学院生には最適と思います。

相対価格がマルチンゲールとなることが,無裁定条件の十分条件であることを示した上で,離散時間の中で測度変換〜デリバティブ価格付を解説しています。記述は非常に丁寧です(一部誤植はありますが,それほど気にならないレベルです)。
リスクの市場価格についても,その意味が良く分かると思います。連続時間のモデルで同じことを理解するのは,数学的な壁をいくつか乗り越える必要がありますが,離散時間ですと,その壁を越える必要がないところがメリットです。

実務への応用も意識した内容となっているので,数値例があればより充実すると思います。