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地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論社
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地政学とは地球全体を常に一つの単位と見、その動向をリアル・タイムでつかんで、そこから現在の政策に必要な判断の材料を引き出そうとする学問の謂であり、かなり高度な政策科学の一種である。従来、誤解されがちな観念論でも宿命論でもない。国際政治学が国際関係を静態モデルの連続として、その間の変化を細かくとらえようとするのに対して、地政学は国際関係を常に動態力学的な見地からみようとするものである。
地政学とは何かを知るのに役に立つ ★★★☆☆
「地政学」という学問分野があるのを知らない人が、地政学とは何かを知るのに良いテキスト。
しかしながら、著者の本を何冊か読んだものの、首尾一貫した学問的な“思想”を感じとれず、また短絡的で断片的なものの見方が目について、あまり高くは評価できない。
大学内の関係にたとえていえば「入門講義はうまい先生だけど、研究室に入ってついていこうとは思わない先生」という感じだろうか。
地政学の入門書として適度な難易度。色あせない古典。 ★★★★★
 地政学の発展を英国のマッキンダー、ドイツのハウスホーファー、アメリカのモンロー主義及びスパイクマンを題材に記述している。
 ハウスホーファーが日本から受けた影響について初めて知って興味深く読むことができた。ナチスの政策に利用されて非業な最後を遂げるのがいたたまれないが。
 最終章の核宇宙時代の地政学においては、世界島の東西を結ぶ中近東の宗教・石油・麻薬の問題を挙げている。また、日本やアメリカは言うに及ばず、ランドパワーのソ連(現在はロシアだが)であっても資源獲得についてはインド洋を経由せざるを得ない。中近東の不安定さを抑える役目として、インド洋こそが世界の地中海であるという指摘は現在でも意味を失っていない。
 1984年の発行ながら、入門書としては十分な内容と分かりやすさを備えている。学校で習った地理を現実世界と結びつけることができるというだけで、この本は読む価値がある。
基礎知識 ★★★★☆
現代日本人にかけている地政学という分野。
歴史と地理を関連付けて学ぶことがいかに大切かを教えてくれる。
この本はとても解りやすいのでテキストとしても最適。
すこし古い字体なので、新らしくして出して欲しいなあ。
タイトル通り、地政学入門 ★★★☆☆
 日本では戦後タブーとされてきた「学問」、地政学。よって地政学の本は日本では数少ないのだが、この本はそんな数少ない中でも最も分かりやすく、さらに簡単に手に入る本の一つ。
 地政学は字のごとく「地理」と「政治学」が合わさってできた学問で、国を一つの単位に、周辺地域との地理関係から政治を論じていく学問である。政治だけでなく地理が好きな人(例えば地図を眺めるのが好きな人なども)にとっても興味深いものであろう。
 ただしその歴史的背景からドイツ、ソ連、そして日本では戦後タブー視されてきた。しかし、21世紀に入り地政学は再び重要になりつつあるという見方もある。そんな中で地政学という分野に触れるだけでも意味があるだろう。
 この本が書かれたのは1984年、もう20年以上も前のことである。地政学のあらましや概論を学ぶには問題ないが、それをそのまま今の現状に当てはめようとするとかなり時代遅れになることは否めない。現状にあわせた「新版」が著されることを願い、ここでは星3つとした。
国際関係を理解する上での必読書 ★★★★★
 「地政学」の本を読みたくて、初めて手に取った本ですが、良いです。 入門書としては最適では、地政学の開祖
マッキンダー(英国)の海洋国の外交戦略の基礎としての大陸との関係の捉え方、彼の考え方が後の国際連盟、
NATOに繋がっていたとは・・・、ドイツのハウスホーファーの地政学、アメリカのモンロー主義にいたる変遷が
わかり易く纏められています。
 日露戦争に到るロシアの満州進出がドイツに後押しされていた事、シベリア鉄道がフランス資本の資金協力で建設
されていた事はこの本を読むまで知りませんでした。 日本は歴史上、大陸の中国との関係で捉えがちですが、より
広い世界観で捉えていく必要を感じました。
 日本は海洋国家であり、海上貿易によって成り立っていることは英国と同じで、第二次大戦までの大陸進出やドイツ
との同盟等が、地政学的に考えて間違いだったといえるので・・・、
 この本を読んだことによって国際関係の記事の読み方が変わりました。
国際関係を理解する上での必要な基礎知識だと思います。