ボトムズのサンサ、クエント編では見どころは沢山ありますが個人的に思い出深いのがサンサ編です。
私はTV放送当時には前番組のダグラムに続きAT(メカ)の戦闘が主に目当てで観ていました。しかしサンサ編でのレッドショルダーにより家族を失ったというゾフィーが元レッドショルダーというキリコに復讐の念を晴らそうとする展開がすごく気になりました。当時は子供の私ですが次回がどうなると興味を持ってる事がこれは人間ドラマが面白いと感じているとの自分に気がつきました。ゾフィーの「許すには、お前の髪が白くなる位の時が必要」という言葉にも感動。同時にキャラは見た目だけでは判断できないとも思えました。

もちろん宇宙やクエント星でのキリコの鬼神じみたATの戦闘やイプシロンとの対決にも全力で観入ってます。最終回に向かってのキリコの行動も見逃せない展開。最終回はゴウト、バニラ、ココナの未来にも希望を感じさせつつ、それまでのキナ臭い展開とは対照的なキリコとフィアナの旅立ちも実に爽やかに感じました。

作画面では話数によってキリコの顔の雰囲気が違ったり、ATの動きが妙に格好良かったりと当時の製作のおおらかさもありますがそういった点も含めて私はTVシリーズのボトムズに魅力を感じますね。

今回の「DVD-BOXII」は以前のBOXや単品に比べると割安ではあるのですが、新作では無い約25年前のTVシリーズ作品なので更に安くても良いと感じます(ディスク枚数も「DVD-BOXI」より少ないのに同価格にも疑問)。そうする事で新作と共に、よりボトムズという作品が広く伝わって欲しいとも感じました。