優しい時間をくれた、水と猫と笑顔の物語
★★★★★
表紙の鮮やかな色遣いに心奪われ、内容も知らずに購入したのは何年前でしたか……。
大好きな作品です。ずいぶん昔に発売されたものではありますが、今読んでも色褪せることなく、いつ読んでも穏やかな時間をくれる、癒し作品ですね。
「水先案内人(ウンディーネ)」の水無灯里を主人公にした、彼女の日常を描くほのぼの漫画。
一見すると現代の話のようにも見えますが、実は水の惑星「AQUA」を舞台にした、未来の物語。でもそういう設定をあまり感じさせない、ひたすら優しく、素朴な物語です。
昨今の、激しい漫画とはまるで違います。生きるとか死ぬとか爆発とか流血とか、そんなものとは無縁ですのでご安心ください。そういうのが好きな方にはこの作品の面白さは分からないかも知れません。
特別大きな事件は起きませんし、日常の中の小さな喜びとか驚きとかを淡々と描いたハートフルな物語です。
実際この漫画を誰かに薦めるとしたら、「水と猫と笑顔の物語」としか表現できません。それでも……だからこそファンは多いようで、アニメ化もされました。アニメの方もとても好評だったと思います。
人生に疲れた時、この作品をどうぞ読んでみて下さい。1巻はまだ絵が固まっていない印象がありますが、それも含めて、きっとあなたに笑顔をくれると思いますよ。
絵もストーリーも素敵
★★★★★
まず絵が綺麗です。
表紙も色合い等、抜群に綺麗!
物語りも未来の火星でのお話なんですが、とても夢があってほんわかとした気持ちになります。
戦闘があったりなど、激しくアップテンポなお話では一切ないので、そういうのが好きな方にはちょっと物足りないのかもしれませんが、日常のなんでもないことに改めて目を向け、大切さを実感できる素敵なお話だと思います。
説教くさい
★★☆☆☆
カラー絵はきれいで、女性ばっかりだが、露出や萌え要素でウケ狙っているわけでもない画風とストーリー。世界観はすごい素敵に表現されています。その世界に住んでいる人達の日常を描いたほのぼの漫画。
その日常の中で人の成長を描いたのか、悩んでる人に投げかける言葉(読者へのメッセージ)が説教くさく感じた。しかも頻繁に、そしてダイレクトに、である。くさくてここにこそ「恥ずかしいセリフ禁止っ!」。
人の行動などで読者に問いかけたり考えさせたりして「○○なんだなぁ」と気付かせた方が自然だと思った。
子ども向けなら仕方がないが。
あと猫の話が少々多く、「どうせ猫だろ」「また猫か」と思う。しかも主人公だけが体験するという点がありきたりさを感じた。
漫画に辛口で日常漫画が退屈だと感じる人はオススメしない。
最高
★★★★★
この作品は 私にはとても良い作品だと思います
何よりいいのは ネガティブな要素がほとんどないところです 現代の雑誌 テレビなどネガティブなものがたくさんあるなかでこうした心あたたまる作品に出会えて嬉しいです
ゆったりとしたやさしい時間をくれる
★★★★★
舞台はテラフォーミング(惑星地球化)された水の星アクア(火星)の街ネオ・ヴェネツィア。一人前の『ウンディーネ』を目指す少女『水無灯里』を中心に、会社の先輩である『アリシア・フローレンス』や他会社の友達『藍華.S.グランチェスタ』らとの仕事や訓練、また日常をまったりと描いた物語。
キャラクターの個性がはっきりしていて、そのなかでも主人公の『水無灯里』(みずなしあかり)の見ていて恥ずかしくなるようなキャラクターは、この漫画の人気の源であると思います。『ARIA』のなかでは季節がしっかりあって、その季節折々の話や灯里が出会う不思議な話、友達で互いに高めあう仲の藍華やアリスとの合同練習の話など、とってもゆっくりした時間を与えてくれます。
基本的に1話完結で、ゆったりとした時間が流れています。しかし、灯里や周りの皆が時間とともに成長していく過程も描かれており、最後には・・・。灯里はなんでもかんでも素敵!といつも楽しむ性格で、それが大多数の読者に感銘を与えていると思います。これを読んだ人は「何気ない素敵を感じるようになった」とか「素敵という言葉を使うようになった」とか「はひーという言葉遣いになった(!?)」とか「あらあらうふふ」だとか・・・。見ていて心が洗われることとでしょう。
天野先生の描く絵はとても綺麗で、風景はもちろん、ネオ・ヴェネツィアの町並みやキャラクターもすばらしいです。勿論私の書いたこの記事だけではとても良さを伝え切れません・・・OTL。気になってた人や初めて見た人も、ARIAを読んでゆったりとした時間を過ごしてみませんか?ARIAを読むことで今まで見落としていた日常の素敵を発見することもきっとできることでしょう・・・。