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シーラという子―虐待されたある少女の物語

価格: ¥2,400
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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とても面白い!!でも・・・ ★★★★☆
トリイは聡明で前向きで責任感がある、素晴らしい人だ。
だが、こういう人は人との別れに対してある程度冷静に切り離すことができる。
トリイはきっとシーラには自分はもう必要ないと思った。
そしたら最後、もうシーラは自分と同じように前を向いて歩いて行くはずだ、
と信じたんだろう。

他人が自分をどれだけ必要としているか、全然わかっていないと思った。
虐待され、自分と一緒に過ごしている時もどれだけひどい目に合っているか一番身近で知っているはずなのに、
どうしてシーラを一人にできるのだろう?どうして自分よりも強いなんて思えるのだろう?
自分の人生を大切にすることは、人として当たり前のことだけれどでも、こんな本を書くくらい情があった子なのに
どうして短期間で切り離して自分の道を進めるのだろう。私にはトリイという人間が理解できない。
この先どうなるのだろう。
本としてはとても面白いので、次作も読みたい。
これがフィクションならよかったのにな。。
人間てなんだろう? ★★★★★
日本にいた頃「タイガーと呼ばれた子」と本作を合わせて読み、非常に感動し、その後も何度も読み返しました。
もしシーラに会えたら抱きしめてあげたい・・・とも思いました。
でも最近また読み返し、以前とは違った感情を持ちました。
日本にいた当時は「シーラの環境」を「ひどい」とは思いましたが、単一民族で、物が溢れ、皆が似たような生活をしている日本では今ひとつ理解出来ませんでした。
現在海外で暮らし、色々な民族や宗教、階級制度(嫌な言葉!でもあるんです)の中に身を置くと、シーラの様な環境で生活をしている人が大勢いることに驚かされます。
薬物やアルコール依存症の親など珍しくないし、ゴミ箱をあさっている小学校低学年ぐらいの兄弟も見ました。子供のギャングが目の前で車のガラスを割って窃盗をするのも見ました。
では彼らと友達になりたいか?抱きしめてあげたいか? 正直言って難しいです。「怖い」という気持ちがあります。自分が情けないです。

私には6歳の息子(シーラと同じ年!)がいますが、言葉の障害を持っています。本文中の「子供達のファイルの、紙に書かれた言葉は学識豊かな論説であっても、必死になっている教師や恐怖に駆られている親を助ける様な事は何も語っていない」という箇所を読み何度もうなずきました。正にその通り!息子のファイルは分厚いけど、色々な専門家からの中身は全く内容のないものばかり!時間だけが空しく過ぎて行く。
シーラはトリイに出会えたけど、息子の先生はトリイとはまるで逆の「給料をもらえればいい」タイプで、全てのことを悲観する人でした。あぁトリイ、息子を助けて!

トリイは決して完璧な教師ではなく、自分でも自分の行動に疑問を持ちます。でも彼女の凄いところは問題をうやむやにしないところです。
トリイを一人の人間として尊敬します。
嫁が一晩で読んだので私も・・・ ★★★★☆
読んでみましたが、3分の2を超えたあたりからシーラに対して自分の子供のように感じはじめ、嬉しいシーンに顔が緩み、悲しいシーンでは涙が出、許せないシーンでは怒りさえ覚えました。許せないシーンとはもちろんシーラに対する虐待の事件です。
先生のトリイには尊敬の念しか生まれてきません。深い愛情と毅然としたプロフェッショナリズムを備えた方のようです。
たくさんの事を考えた ★★★★★
一気に読みました。
冒頭に書かれた著者の「答え」をしかと受け取ったような気で居ます。
同情でもなく、憐れみでもない気持ちが残りました。

あくまで疑似体験をしただけで、全て理解したとはいえないかもしれないけど。

本を手に取った時にこのような気持ちになるとは思いませんでした。
同情で稼ぐ目的で書かれたようには思いません。
感化されたと思う方もおられるでしょうが
伝えたいという気持ちから書かれた本だと心底思います。

様々な事を考える機会をもらいました。
読んでよかったです。
まるで自分も教室にいるような感覚で読まされます。 ★★★★★
実際にあった話ですから花々しいハッピーエンドなんてありません。
でも救いはあります。もう一度泥沼から這いあげる力が人にあることを教えてくれる本です。