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機械じかけの猫〈上〉

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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何も解決されないまま下巻へつづく・・・。 ★★★☆☆
正直言って期待はずれでした。あくまで小説ということで、トリイ・ヘイデンの名著『シーラ~』や『タイガー~』などとは切り離して、「彼女の実体験ではない」ことを強く意識して読みました。それでも登場人物のやたらと複雑なキャラ設定や背景には疲れてしまい、一気に読みきることは困難でした。まず、患者を診るべき立場の精神科医ジェームズが前の職場で問題を起こしていて、離婚もしていて、時々子供たちが訪ねて来る「人の相談に乗ってる場合じゃないだろ」という人なので(笑)せめて物語の軸になる精神科医は、普通すぎるくらい普通の人でもよかったんじゃないかと思いました。
自閉症と診断され、ジェームズの前に連れてこられた9歳のコナー。彼のいでたちがスゴイ。「腰に紐を巻きつけて、そこから引きずるように垂らした4本の紐、ぬいぐるみの猫を持ち歩いている。」文章で読んだだけではどんな状況なのか分かりづらいので、カバー画にコナーが描かれていて良かったです。大竹茂夫さんありがとう。
読み始めた頃、ジェームズとコナーの物語だと思いましたが違いました。コナーの6歳になる妹モーガナや母親ローラまでもが何らかの問題を抱え、ジェームズを訪ねて来るようになります。「家族全員まとめて面倒見ます」状態に・・・。作家でもあるローラの奇想天外な告白がただの創作なのか?真実なのか?モーガナが川辺で遊んでいると言い張る友達ライオンキングは実在するのか?コナーが口走る言葉「猫は知ってる」の意味は?そして彼は本当に自閉症なのか?全ての謎が解決されず、上巻は終了してしまいました。スッキリしないので下巻も読んでみます。