甲子園を目指して
★★★★☆
みなさんも一度は甲子園へ行ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。この本は県立高崎高校『タカタカ』の野球部員二十三名と、野球経験たった三か月の飯野先生を監督とし、だんだんと試合を勝ち進んでいく話です。果たして『タカタカ』は、甲子園へ行くことができるのでしょうか。
主人公でピッチャーの川端は、《なぜ野球を続けているのかって聞かれれば、惰性ですね、惰性》と言うような人です。私は惰性で野球を続けていて、あんまり勝つ気もないような人が、なぜ試合で勝っていくのかと納得いきませんでした。それと同時に、自分なら惰性(習慣)という形で、物事を続けられるだろうかと考えさせられました。
私の中で一番盛り上がったのは、印旛高校との試合です。印旛高校にはすでにプロ球界からマークされているキャッチャーの月山がいます。この試合では、その月山がバッターボックスに入ったときに、川端が投げた玉が細かく書いてあり、いつ打たれるかと、とてもハラハラさせられました。
この本は、野球をある程度知っていると、より楽しめます。みなさんもこの本を読んで、緊張感を味わってみて下さい。(ゆいこ)