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町工場・スーパーなものづくり (ちくまプリマーブックス)

価格: ¥1,296
カテゴリ: 単行本
ブランド: 筑摩書房
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戦後の大田区を知るために ★★★★★
 戦後の大田区。特に街工場と工員さん達の生活をしる必読本です。微細加工は0.01mmの世界です。彼と彼女の二本の髪の毛を触り、どちらが太いかテストすると、ほとんどの人が違いを指先で感じることができる。それが0.01mmの世界に他なりません。
 戦争で焼け野原となった大田区は、皮肉なことに朝鮮戦争で傷ついた米軍の戦車修理などの特需で戦後復興を成し遂げました。大田で旋盤を操っていた人は、戦争から復興するために外国の戦争に加担するしかなかったのだそうです。
 後にNC旋盤が出現した時、著者は真っ先にコンピューターの勉強をしました。しかし、あくまで微細化を推し進める方向に進んだ職人さんも多くいました。後者の何人かは世界有数の微細加工メーカーとして起業しています。
 実際に、大井町、大森、蒲田と歩いてみても、統計上のデータほど町工場は多くありません。それは公害の社会問題化で、モノ作りの現場が外部から視線が及ばないよう閉ざされてしまったからです。そして、戦後の消費社会化により、生産の現場が覆い隠され、きらびやかな消費の場だけが子供たちに眼に触れるようになってしまいました。少年によるナイフ事件が多発した時期に、あえて3人の孫のため3本のナイフを旋盤で削りあげたと書いています。
 なにより町工場の現場に小関さんのような書き手がいることに感謝です。
"モノづくり"と"人づくり"の密接な関係、「知恵は人格と深く結び付いている」ことがよく分かる ★★★★★
本書は「町工場・スーパーなものづくり」(1998)の文庫化です。(小関さんの前書き(2頁)が追加されています) その内容は今読んでも十分面白いです。"モノづくり"に携わる人なら本書から得る処がいろいろとあることでしょう。(本書にも紹介されている"現代の匠"(例:岡野雅行氏、西岡常一氏)の話が好きな読者なら 小関さんの著作は必読?)

もし 人真似が簡単に効かない技術を"ハイテク"と呼ぶならば、本書に出てくる数々の例は正に"ハイテク"です。その技術の高さを支えるのは人格なのだと再認識しました。実際、広辞苑で"知恵"をひくと「物事の理を悟り、適切に処理する能力。(中略) 科学的知識とも利口さとも異なる、人生の指針となるような、人格と深く結び付いている実践的知識をいう」と載っている−と小関さんは紹介しています。"知識"は本に載っていたとしても、知識を生み出すための"知恵"は自分で身につけないといけないのだ、と本書は教えてくれます。そんな知恵を体得するためには、実際にはモノを作る経験を積み重ねないことには始まらないわけですね。まさに"モノづくり"は"人づくり"でもあるのです。

ここで、松下幸之助氏の「ウチの会社は電気器具をつくる会社である。しかし併せて人をつくる会社である」という名言も思い出し、"人づくり"と"モノづくり"は切っても切れない関係なんだなと再認識した次第です。(まるで「卵が先か 鶏が先か」みたいな関係ですね)

まさに"人材"は"人財"なんですなぁ!
最先端をささえる最先端 ★★★★★
日常生活ではなかなか垣間見れない,町工場での「ものづくり」がつづられた一冊.たかが町工場とあなどってはいけない.最先端の技術を支えるのは,何を隠そう町工場,つまり町工場の技術は最先端.この本では,そんな町工場で働く人々の姿を知ることができる.町工場に不可能はない?「ものづくり」って本当に面白い.
すがすがしい、実にすがすがしい。 ★★★★★
「ハイテク」という標語が闊歩し、先行きの見えない現代。”手”ヘンの技術の大切さを、実に明快に気持ちよく説明し、我々行く先を照らす本書。非常に説得力のある本です。彼らが目指す技術の高みと容易でないものを容易と思わず突き進む力、我々が忘れかけていたようなシンプルで力強い生活を思い起こさせてくれます。

元気の出る一冊。ぜひ。