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The Return of Depression Economics

価格: ¥1,583
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Allen Lane
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「不況論」の教科書 ★★★★☆
 1930年の大恐慌の経験で、不況への対処方法はJohn Keynesが確立しているのに、米国発の今回の経済危機を含めて何度も不況が発生しているのは何故か、再発防止策は何か、と筆者は問う。日本の1990年代の不況を含めて、世界の主な不況事例を一つずつ詳述し、原因を分析する。要は、様々な思惑や政治的事情や規制を逃れた金融機関や愚かな無知が、Keynes経済学の実践を妨げたために不況が起こり深刻化したのだと筆者は結論付け、Keynesの基本に忠実になれと主張している。
 本書のPaperback版は2009年6月に脱稿したので、今回の経済危機を充分書き尽くしている。Sub-Prime Loan問題から発した米国の経済危機と、Lehman Brothersを破産させて以降の信用収縮に起因する世界的経済危機は、二つに分けて考えるべきだとしている。
 筆者が2008年にNobel経済学賞を受賞する十数年前から私は、筆者の歯切れの良い論調に学ぶ所が多いと感じてWeb頁で熟読して来たが、本書も極めて明快だ。「不況論」という経済学の1単位を取った気分にしてくれる書だ。
リスニングには最適な教材 ★★★★★
私は、ペーパーバックの方には三つ星とさせていただきました。理由は、数式や数値の裏付けが少なかったためです。

しかし、師事していた先生がお目を悪くされたと聞いて「これだ」と思ったのが、このテキストです。理由は:
1)数式がほとんどといって良いほどない
2)きれいな英語で理解しやすい
このように、ペーパーバックで三つ星をつけたことの逆を考えたのです。逆だから、CDとして聞きやすいだろうと考えました。先生にお送りさせていただきました。

NY Times誌に投稿を続けられているKrugman教授のエッセーはnarrativeです。数式を超えたところに、Krugman教授の哲学があるのかもしれません。
翻訳される価値のある一冊 ★★★★★
今をときめくKrugmanによる世界経済不況の分析です。物語は2003年、当時シカゴ大学教授でノーベル経済学賞受賞者のRobert Lucasが、「経済学において不況を回避するという中心課題は解決された」とスピーチするところから始まります。Krugmanは1930年代の大恐慌から繰り返される世界的な金融、通貨危機を時系列的に追いながら、時の政策担当者の誤った決断やIMFの的外れな介入を明らかにしつつ、現在のサブプライム、リーマンブラザースの破たんへと話を進めていきます。
世間一般は今の経済不況を過去の不況とは全く性格の異なるものだとはやしたてますが、はたしてそうでしょうか? 実は今の不況も過去日本をはじめいくつかの国が経験した不況に似ているのではないでしょうか? また今はテレビでも「誰がこの経済不況に責任があるのか」といった論調が支配的ですが、はたしてGreenspanが本当に一番悪いのでしょうか? この本を読みながら、「経済学」という学問の限界や、犯人探しの意味を考えました。
ここには今の大恐慌に対する処方箋は明確には書かれていません。代わりに、「アイデア」の持つ力を信じて、皆で今の危機を乗り越えようというメッセージが込められています。
本の中にはむずかしい公式や経済用語は一切ありません。誰にでもわかりやすく問題を伝える、この点Krugmanは第一級の作家でもあるのです。
悪くないのだが、新しい発想が欲しい ★★★☆☆
なかなか分析は良くできていると思います。

残念ながら、著者も認めているとおり昔の本の焼き直しです。

イノベーティブな視点が欲しいと思った次第。

もちろんこの本は経済学者以外の方は、買って良いと思います。

ただ、内容が古くて、あまり面白くなかった。