House Party
価格: ¥1,134
ブルーノートはきっちりとコンセプトを組み立ててから録音を行なうレーベルだったので、プレスティッジのようなジャム・セッション作品は少ないが、なかには例外もある。それが本作。1957年8月25日と58年2月25日に録音されたジミー・スミスを中心とするジャム・セッションは本作と『Sermon』に分散収録されていて、両作は姉妹関係にある(本作の原盤番号は4002、『ザ・サーモン』は4011なので、こちらが姉ともいえる)。
57年のほうはカーティス・フラーやジョージ・コールマンが参加した編成。素晴らしいのは58年のセッションで、特にケニー・バレル、アート・ブレイキー、リー・モーガン、ルー・ドナルドソン、ティナ・ブルックスを加えたオールスター・セクステットによる<1>は、各人の強力なソロの連続で圧倒される。スミスのオルガンは例によってグルーヴィだが、いつものオルガン・ジャズとはひと味違うハード・バップ的要素が強く、そのあたりが本作の妙味ともいえる。それにしても強力な布陣だ。(市川正二)